ダル 5回3失点で今季初勝利&日米通算197勝お預け 大谷翔平からは2度三振奪うなど3打数無安打も

[ 2024年4月15日 10:36 ]

ナ・リーグ   パドレス―ドジャース ( 2024年4月14日    ロサンゼルス )

<ドジャース・パドレス>2回、味方の好プレーで指を指すパドレス・ダルビッシュ(撮影・光山 貴大)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(37)が14日(日本時間15日)、敵地でのドジャース戦で今季5度目の先発に臨んだ。今季初勝利と日米通算197勝目に向けて、ドジャースの「2番・DH」で先発した大谷翔平投手(29)と日米通じて2度目の対戦。大谷は3打数無安打に抑えるも、1点リードの4回にマックス・マンシー内野手に2ランを被弾するなど3失点して勝ち越しを許した。2点のリードを許し、5回4安打3失点で降板し、またも白星はお預けとなった。6回に味方が2点差を追いついて、今季2敗目は免れた。

 雨のため、35分遅れて始まった試合の初回のマウンド。気候がいいことでしられるロサンゼルスの珍しい雨で、しきりに足元を気にする仕草が見られたがベテランの経験値の高さを見せた。先頭のムーキー・ベッツに中前打を許し、大谷の初球に二盗を決められていきなり得点圏に走者を背負ったが冷静に対処した。大谷はカウント1-2から内角低めに鋭く変化する93マイル(約149.6キロ)のカットボールを決めて空振り三振。2死後に4番のウィル・スミスに四球を与えて2死一、二塁とされたが、5番のマックス・マンシーを94マイル(約151.2キロ)の速球で遊飛に打ち取った。

 2回は味方の好守もあって3者凡退に抑えた。1死から7番のジェームズ・アウトマンに一、二塁間へ強烈な打球を打たれたが、一塁手のジェーク・クロネンワースが横っ跳びで好捕。ダルビッシュもクロネンワースの好守を称えた。8番のエンリケ・ヘルナンデスにも強い打球を打たれたが、三塁手エギ・ロサリオの正面で3アウト目を取った。

 3回は2死を奪って大谷とこの試合2度目の対戦を迎えた。3球連続でスライダーが外れて3ボール。大谷は4球目のスライダーにスイングを仕掛けてきたが、空振りを奪った。ここから直球に切り替えてフルカウントと追い込むと、最後は92マイル(約148.0キロ)直球で押し込んで三飛に打ち取った。

 打線も力投を続ける右腕を援護した。4回に4番のマニー・マチャドが先制ソロ。普段からサプリメント補給について助言を送るなど、選手としての成長を期待するマチャドがベンチに戻るとダルビッシュは抱き合って喜んだ。

 マチャドの先制ソロが飛び出した直後の4回にダルビッシュが崩れた。3番のフレディ・フリーマンに右翼線二塁打を許すと、続くウィル・スミスには中前適時打を打たれて同点とされた。さらに続くマンシーには94マイル(約151.2キロ)の速球を捉えられて右越えに勝ち越し2ランを被弾した。

 それでも5回は立ち直った姿を見せた。先頭のベッツを左飛に打ち取ると、大谷とこの試合3度目の対戦。外角スライダーで見逃し、内角カットボールで空振りを奪って2球で追い込むと、最後は5球目に89マイル(約143.2キロ)のカットボールを決めて空振り三振を奪った。

 大谷との対戦は、韓国・ソウルで行われた3月20日の開幕戦以来、2度目の対決。この試合日は遊ゴロ、右前打の2打数1安打だった。日米通じて初対決となった大谷との対戦について、この試合後には「一緒にトレーニングしていた時期もありましたし、今までのいろんな関係というか、そういうのもあって不思議な感じがしました。ピッチクロックがあるので投げなきゃいけないので、ゆっくり楽しむことはできなかったです。(情が入ることは)なかったですけど、ヒットを打たれた後、自分の中ではニコっとしてしまってなんだかんだ情は入ってたんだろなと(笑い)」と振り返っていた。

 前日の13日の試合前には、ドジャースの大谷翔平と山本由伸が練習中のダルビッシュのもとに駆け寄り、約15分間、談笑。ボールを手にして投手談義をする姿などがあった。

 ダルビッシュはこれまで4試合に先発し、0勝1敗、防御率3.86。今回の登板が今季初勝利に加え、日米通算197勝目を目指す登板になる。前回登板となった8日(同9日)の本拠でのカブス戦では、今季最短となる3回4失点で降板も打線の奮起で逆転勝ちして黒星は免れていた。

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