巨人・菅野 再加速する34歳6回零封!開幕2戦2勝 直球の平均球速UP150・3キロ

[ 2024年4月12日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5-0ヤクルト ( 2024年4月11日    神宮 )

<ヤ・巨>6回、サンタナを三振に仕留め雄叫びを上げる菅野(撮影・尾崎 有希)
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 巨人・菅野智之投手(34)が11日のヤクルト戦に先発し、6回を3安打無失点。最速152キロの直球を軸に好投し、開幕2連勝を飾った。味方が1点を先制した直後の6回は、相手のクリーンアップから2三振を奪うなど3者凡退。付け入る隙を与えず、今季初登板だった前回4日の中日戦から13イニング連続無失点とした。チームは今季初の3連勝で貯金1。試合のなかったDeNAと並んで2位タイに浮上した。

 勝負どころでも、信頼は揺らがない。要求に応えるべく、思い切り腕を振った。5回2死一、二塁。菅野はフルカウントから149キロの内角直球で青木を空振り三振に仕留めると、雄叫びを上げた。

 「青木さんのところはさすがに首を振ろうかなと思いましたけど、ずっと(小林)誠司に任せておけば、大丈夫な気がするので」

 直後の6回2死二塁では小林が左前への先制打。一塁塁上で背番号22が右拳を握れば、ベンチ前でキャッチボールをしていた右腕も右手を突き上げた。

 「本当に気持ちの込もった一打だった。あそこでもう一回気持ちを僕も入れ直して、次の回全力でいけました」

 1点を守るべく中軸を相手にギアを上げた。オスナを三ゴロに退けると、村上、サンタナを連続三振。流れを完全に引き寄せた。

 2試合連続の「スガコバ」バッテリー。「組んだ捕手と目の前の打者を抑える。それは変わらない」というが、同学年の小林への信頼は厚い。開幕前最後の実戦登板となった3月20日ロッテ戦。ポランコとの対戦では、ボールにこそなったが、初球は内角高めにカットボールを投じた。菅野が「あれは誠司にしかできないと思う」と振り返っていた攻めた配球。この日、一度も首を振らず6回無失点に抑えた。

 まだ2試合とはいえ、直球の平均球速は150・3キロ。昨季と比べ2・7キロも上昇しているが「もっと出ると思う」と頼もしい。意識するのは、マウンドの傾斜を利用して投げることだ。今季は従来より体の使い方を意識するため試合前のルーティンを変更。遠投を取りやめ、約60メートルの距離で低く強く投げるキャッチボールに励むようになった。

 昨年7月17日に自己ワースト1/3回を6失点で降板した神宮で、今季初の3連勝に導いた。阿部監督も「安心感がある」と評価したバッテリー。18・44メートルを2人の呼吸で支配し、勝利を重ねていく。(小野寺 大)

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