大谷は潔白 FBIが結論 違法賭博問題・水原一平氏の窃盗の手口判明 NYタイムズ紙など報道

[ 2024年4月12日 01:30 ]

<ツインズ・ドジャース>試合前、ウオーミングアップに向かう大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)の専属通訳だった水原一平氏(39)の違法賭博問題について10日(日本時間11日)、ニューヨーク・タイムズ紙などが続報を掲載。これまで明らかになっていなかった、大谷の銀行口座から水原氏が気づかれずに送金する手口が明かされた。連邦捜査局(FBI)も大谷の関与はなく「詐欺の被害者だった」と結論付けたと報道。水原氏はすでに米国に帰国し、司法取引で犯罪を認める方向となっている。

 大谷の周囲を騒がせ続けた違法賭博問題が、大きな局面を迎えた。ニューヨーク・タイムズ紙がこの日、水原氏の問題について続報を掲載。「水原氏が窃盗に関連した連邦犯罪を認める方向で交渉している」と報じた。

 記事では捜査についての説明を受けた3人の関係者の証言を紹介。「水原氏が当初報じられた450万ドル(約6億8900万円)よりも多くの金を盗んだ可能性がある証拠を発見した」と捜査当局が主張したとした。さらに、水原氏が大谷本人に銀行取引に関する通知が届かないように銀行口座にまつわる設定を無断で変更した証拠があると報道。水原氏との関係を確認するため、ここ数週間の間に大谷の事情聴取も行われたという。

 また、問題が発覚した3月21日、ド軍の開幕シリーズが行われていた韓国で解雇された水原氏の消息も判明。飛行機でロサンゼルスに戻った空港で捜査官が接触し、逮捕には至らなかったという。その後、ロサンゼルスの元連邦検察官で刑事弁護が専門の弁護士、マイケル・フリードマン氏を代理人に指名。捜査当局との司法取引を続け、窃盗を認めることで刑の減軽を求める狙いもあると報じられた。

 大谷は3月25日の会見で違法賭博への関与を完全否定し「結論から言うと彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、みんなにうそをついていた」としていた。米国では多額の送金に関する言及がなかったことなどから、大谷に対する疑いがくすぶっていた。だが、スポーツ専門局ESPNが捜査関係者の「大谷の主張は正確だ」との証言を掲載するなど、米メディアの大谷に対する疑念は振り払われることになった。

 米情報サイト「TMZ」は「連邦捜査局(FBI)は、大谷が事件に無関係で、詐欺の被害者だったと結論づけた」と報道。水原氏は近日中に起訴される見込みで、一連の問題の決着が見えてきた。

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