ドジャース・大谷 “韓迎”フィーバー 600人のファン、報道陣が到着ロビーに詰めかけた 徹夜組も

[ 2024年3月16日 01:30 ]

大谷の到着を待つファン(撮影・光山 貴大)
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)は15日、パドレスとの開幕シリーズ(20、21日)に備えて韓国・ソウル入りした。

 未明のパドレス到着時の倍以上の、600人のファン、報道陣が到着ロビーに詰めかけた。前夜午前1時半過ぎのパドレスの到着時から徹夜して待つ熱烈なファンも20人以上いた。韓国での大リーグ公式戦の開催は初めて。韓国紙MKスポーツの金載浩(キム・ジェホ)記者は「普段は衛星放送でしか見られない大谷やベッツらスーパースターが初めて生で見られる。ファンが楽しみにするのは当然だ」と胸躍らせた。

 「韓国へようこそ!韓国大谷ファンクラブ ショータイム」の横断幕を広げて迎えたのは、韓国の私設大谷ファンクラブの面々。到着前から時折、「レッツゴー!大谷。レッツゴー!ドジャース」のチャントを鳴り響かせ、到着ロビーに姿を現すと絶頂に達した。

 ソウル日本人学校の教師や生徒も応援旗を持って駆けつけた。児童生徒ら約300人が大谷と山本への応援メッセージを寄せ書きしたもの。同校関係者は「ソウルの開幕シリーズは決まっていたが、まさか大谷選手がドジャースに移籍してくるとは。すぐ何かやろうとなりました」と説明。初戦の20日は校内でのパブリックビューイングで声援を飛ばす。

 明洞の公式ショップ「MLB」は両軍グッズの売り切れが続出。町にはド軍グッズを身につけた人があふれ、テレビ報道も一気に増えて韓国メディアの報道も過熱気味だ。

 韓国では日本統治時代の1922年に大リーグ選抜が親善試合を行ったことがある。今回は歴史的なイベントでチケットは争奪戦となり、定価の10倍以上で転売されるケースもあったという。日米とはまた異なる熱狂の中で、大谷のメジャー第2章が幕を開ける。

 ≪ヨシノブ~!黄色い歓声≫大谷から10分ほど遅れて山本が姿を現すと「ヤマモト~!」「ヨシノブ~!」と黄色い声援が飛んだ。渡韓前には、大谷と、大谷の通訳の水原一平氏が夫婦で納まる中、自身の通訳である園田芳大氏と並んでシックスショット写真が公開されていた。オープン戦は3試合で防御率8・38ながら、9回2/3で14奪三振と片りんものぞかせた。21日の第2戦先発が発表されている。

 ≪来年は日本開幕? LAタイムズが計画言及≫来年の開幕は日本で迎えることになるか。地元紙ロサンゼルス・タイムズは、計画が浮上している25年開幕シリーズの日本開催について改めて言及。「ド軍はそう考えている。公式戦は東京ドームで行うが、その前の練習試合で大谷の古巣日本ハムの新本拠地エスコンフィールドで試合を行う可能性がある」と報じた。プロ野球の榊原定征コミッショナーは年始に、25年の大リーグ開幕シリーズを東京ドーム開催の方向で進めていることを明かし、「日本が注目する選手が来ていただいた方がいい」と大谷が移籍したド軍の来日に期待を寄せていた。

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