ドジャース・大谷 新妻と寄り添いソウル入り はにかみ初披露 世界一ロード第一歩

[ 2024年3月16日 01:30 ]

夫人と一緒に韓国に到着した大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)は15日、パドレスとの開幕シリーズ(20、21日)に備えて韓国・ソウル入りした。米国からのチャーター機で到着した仁川国際空港にはファン、メディア合わせて600人以上が集結。真美子夫人(27)を伴ってチーム一番乗りで到着ゲートに姿を現すと大きな声援が飛んだ。2月29日に結婚を公表したばかり。世界一を見据えて戦うシーズンの第一歩を、愛妻とともに踏み出す。

 悲鳴のような歓声が到着ロビーにこだました。アリゾナ州から12時間のフライトを経て、チャーター機の到着から18分後の午後2時48分。チームの誰よりも先に大谷が姿を現した。警備員に周囲を固められながら、韓国でも誰よりも大きな声援をその身に集めた。

 時折後ろを振り返り、気にかける存在がいた。数歩後ろから、空港の騒ぎぶりにどこか苦笑いのようなはにかみを浮かべながら、真美子夫人が後を進んだ。2月29日に結婚を公表。続いて米国を出発前、インスタグラムでハングルでの「待ち切れない」という言葉とともに、その存在を公開したばかりだった。

 公表時には「日本人の方ですね。いたって普通の人」と触れていた夫人の旧姓は田中。東京都出身で早大から19年にWリーグの富士通に入団し、センターとして活躍した元バスケットボール選手だった。17、19年のユニバーシアードでは2大会連続で日本代表に選出。昨年4月に富士通を退団し現役を引退した。1メートル80の長身は大谷とお似合いで、速足だった大谷の後を離れずついていき球団のジャージーの着こなしも抜群。ソウル市内のチーム宿舎に入る際も寄り添うようだった。

 「一緒にいて楽だったし、ずっといるところを想像できた」。公表時の言葉通り、決戦の地へともに乗り込んだ。交際中だった昨年までは日米遠距離恋愛を続けて実らせたが、今は違う。大リーグでは選手の妻や子供ら家族もチームの一員として受け入れ、シーズン中も同じチャーター機で移動しながら戦っていく文化がある。

 昨年9月の右肘手術の影響で打者に専念する新天地1年目。米国でのオープン戦は打率・500、2本塁打、1盗塁で終えた。この日は一度宿舎入り後、試合会場の高尺(コチョク)スカイドームに向かいチームと体を動かし、調整には余念がなかった。インスタグラムには球場内の様子や、自身のロッカーの画像を投稿。きょう16日の全体練習を経て、17、18日と韓国キウム、韓国代表との2試合で仕上げにかかる。

 悲願の世界一へ、大事な一歩目となる。開幕戦では日米通じて初対決となるパドレス・ダルビッシュが待つ。「優勝を目指し、そこに欠かせなかったと言われる存在になりたい」。入団会見で口にした決意。その強い思いに、寄り添い支えてくれる心強い存在がいる。(後藤 茂樹)

 ≪馬瓜エブリンが祝福≫女子バスケットボール日本代表の馬瓜(まうり)エブリン(28=デンソー)が、大谷と真美子夫人の2ショットが公開されたことを祝福した。自身のSNSを更新し「最高 おめでとう!!」と笑顔の絵文字とともにコメント。19~23年にWリーグの富士通に所属した真美子夫人は1歳年下で、Wリーグで何度も対戦。妹のステファニーが3人制日本代表で一緒にプレーしていた縁もあり、仲間の結婚を喜んだ。

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