第2シードの松本国際がまさかの初戦敗退 進路注目の強打者・渡辺主将「結果を出してから決めたかった」

[ 2023年7月9日 18:50 ]

第105回全国高校野球選手権長野大会・2回戦   長野吉田4X―3松本国際 ( 2023年7月9日    セキスイハイム松本スタジアム )

<長野吉田・松本国際>サヨナラ勝ちして喜ぶ長野吉田ナインとガックリの松本国際・小森
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 春の長野県大会で準優勝し、第2シードで夏に臨んだ松本国際が初戦の2回戦で敗れる波乱が起きた。1~3回に1点ずつ挙げて3―0とリードも、4回以降は長野吉田2番手の坂口(2年)と3番手・斉藤(3年)を相手に追加点を奪えずじまい。7回に登板した3番手・小林(1年)が2死満塁から相手7番の小林(3年)に左翼線へ走者一掃の三塁打を浴びて3―3と追いつかれ、9回には昨秋に捕手から転向したエース小森(3年)が1死二、三塁から長野吉田6番の酒井(2年)にサヨナラ打を打たれた。

 左打者の酒井に外角へのストレートを左へ運ばれた小森は「自分の力不足です」とガックリ。7回に小林を救援した際は「自分が簡単に点を取られたら1年生のその後に響いてしまう」と気迫で抑えたものの、9回は先頭打者に右前へ運ばれ、さらにバント処理ミスで一、二塁としてしまったのが痛かった。大会前は投手陣に失点が多く、不安を抱えていたと明かし「自分があそこで打たれなければ勝てたので悔しい」と責任を背負い込んだ。

 プロや大学が注目する強打の4番で主将も務める渡辺外野手(3年)は3回に適時打を放ったものの、7回と9回の2死一、二塁はいずれも不発。9回はデータどおりに変化球を狙ったが、遊ゴロに終わった。「(2ボールから)3球目のライトへのファウル。あれを仕留めきれなかった」と悔やみ、早すぎる敗退に「下級生に申し訳ないし、一緒に出られなかった3年生に申し訳ないし、スタンドで応援してくれた人、親、ファンにも申し訳ない」と言葉を絞り出した。今後については「絶対野球は続けるが、どこに行くかははっきり決まっていない。監督さんとしっかり話し合って決めたい」としながらも「結果を出してから決めたかったですね」と本音も口にした。

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