DeNA三浦監督 7回2安打快投の東に8回代打の決断「勝負をかけたんですけど…東に申し訳なかった」

[ 2023年7月9日 18:20 ]

セ・リーグ   DeNA1ー0巨人 ( 2023年7月9日    東京D )

<巨・D>8回、降板した東(右)に声をかける三浦監督(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAが0ー0の延長12回に牧秀悟内野手(25)の先制14号ソロで激闘を制した。チーム勝ち頭となる8勝(2敗)を挙げている東克樹投手(27)が先発。7回78球2安打無失点の快投も、5試合連続勝利はならなかった。

 3時間39分の激闘を制し三浦監督は「全員が打球見て立ち上がっていましたし、興奮してました」と興奮気味に4番の一振りを振り返った。7回2安打無失点の好投を見せた先発の東については「今日も非常に攻めの投球で、マウンド上で自分の最高のピッチングをしてくれました」と称賛。そして、8回2死二塁の打席の場面で代打・楠本を決断したことについては「なかなかチャンスがない中でね、あそこの場面で勝負をかけたんですけど、東に勝ちを付けてやれなかったのでね、申し訳なかったと思います」と語った。その後も中継ぎ陣が得点を与えず「毎日毎日、集中してやってくれています」と目を細めた。

 この勝利で交流戦後の成績を7勝7敗1分けの五分に戻し、いよいよ首位・阪神、3位・広島との勝負の球宴前ラスト2カードを迎える。三浦監督は「今日のようにね、一戦一戦、集中して戦っていきます」と首位ターンに向けて気持ちを新たにしていた。

 打った瞬間だった。0―0の延長12回。先頭の佐野が中飛に倒れた後に打席に入った牧は、相手6番手・菊地が投じた5球目、真ん中やや高めに甘く入って来たスライダーを見逃さなかった。フルスイング一瞬。打球は右翼席中段に突き刺さった。頼れる4番の14号ソロでようやくスコアボードに「1」が刻まれた。歓喜の牧は、歓声と悲鳴がこだまする東京ドームのダイヤモンドをはねるように1周。ベンチの出迎えの最後には仲間たちと会心のデスターシャを決めた。

 東と相手先発・メンデスの息詰まる投手戦となった一戦。お互いスコアボードにゼロを並べ続ける中、最初に動いたのは三浦監督だった。8回2死二塁の場面で、7回を終え78球わずか2安打しか許していない東の交代を決断。代打に楠本を送り1点を取りに行った。結果は一塁方向への痛烈なライナーとなったが、中田にジャンピングキャッチされ得点を奪うことができなかった。

 ▼牧 打った瞬間、感触が良かったのでいったかなと思いました。

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