強い九産大が帰ってきた 計5盗塁“機動破壊”で3季ぶりV 4番・本田誓った「目標は日本一」

[ 2023年5月23日 05:30 ]

福岡六大学野球春季リーグ   九産大3―0九共大 ( 2023年5月22日    九共大 )

<九産大・九共大>3季ぶりの優勝を決めた九産大ナイン
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 九産大が九共大に3―0で勝利し、3季ぶり45度目の優勝を飾った。初回に4番の本田蒼空内野手(4年)の左前適時打で先制。2番の浦田俊輔内野手(3年)が3盗塁など、計5盗塁と足でも揺さぶった。九産大は6月5日に開幕する全日本大学選手権で中部大(愛知大学野球連盟)と初戦で対戦する。

 強い九産大が帰ってきた。勝った方が優勝の大一番で、昨年の春秋の覇者・九共大に完封勝ちし、ナインは喜びを爆発させた。初回に先制の左前適時打を放った4番の本田は「(鳥巣)主将が毎日のように共立に勝つんだ!と声かけをしてくれていた。優勝できて良かったです」と感慨に浸った。

 光ったのは機動力だった。中でも2番の浦田は3回に50メートル5秒8の脚力で二盗を決めると、阿部の適時打で2点目のホームを踏む。5回は二盗、三盗に成功。市丸の浅い左犠飛で3点目をもぎ取った。1番を打つソフトバンク田浦の弟・由亮、3番の阿部も1個ずつ決めて計5盗塁の“機動破壊”。浦田は「機動力は売りです」と誇った。

 昨年は投手の渡辺(楽天)、野手は中村貴(広島)、野口(阪神)の3人がドラフト指名されたが、春のリーグ連覇が7(新型コロナで中止の20年除く)で止まるなど全国大会に縁がなかった。新チームでは小さなことからコツコツと改革。だらだらしてしまいがちだった打撃練習後のボール拾いを素早く拾うなど、こちらの“機動力”も大事にした。

 4番の本田は「去年に比べて個の力は劣ると思うんですけど、その分後ろにつなごうという、全員で勝ちにいくところが良かった」と結束力の勝利だと語った。18年に4強入りして以来、全国大会では勝利がない。本田は「目標は日本一」と大きく力強く誓った。(杉浦 友樹)

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