ア・リーグ西地区首位のレンジャーズはブルペンが弱点、打開策あるか アストロズ、エンゼルスに迫られ

[ 2023年5月23日 12:04 ]

レンジャーズのボーチー監督(ロイター)

 強力な先発投手と打線でア・リーグ西地区の首位を走るレンジャーズだが、弱点はブルペンだ。

 22日(日本時間23日)のパイレーツ戦も先発のデーン・ダニングが好投し6回まで1-1の同点だったが、7回にブルペンがゲームを壊した。

 2死走者無しから、2番手右腕ジュシュア・スボールズ、3番手右腕ジョセフ・バーローが崩れ、3安打2四球、満塁本塁打で一挙5失点。8回9回と打線が反撃したが4-6と及ばなかった。

 先発投手陣は防御率3・35(5位)で21勝8敗ととてもいい。投げたイニング数も266・1イニングと1位だ。しかしながらブルペンは8勝10敗、防御率4・80(28位)である。開幕時クローザーだったホセ・レクラク、セットアッパーだったジョナサン・ヘルナンデスはともに制球難で、ポジションを失った。

 リードして7回に入っても、これまで6度の逆転負け。17回中8度のセーブ機会を失敗している。レクラクに代わってクローザーに昇格した左腕ウィル・スミスは防御率2・93、8セーブと好調だが、先発投手から彼の間をつなぐ中継ぎ投手がいない。ダニングは元はリリーフだったがジェイコブ・デグロムが負傷者リスト入りしたため、先発に回っている。

 ブルース・ボーチー監督は大リーグ公式サイトの取材に「開幕から最初の3週間は良かったけど、これだけ(救援失敗が)続くと大きな懸念材料になるし、オブラードに包むこともできない」と頭を抱えている。これといった内部昇格候補も存在しない。トレード市場が活発に動くのは7月。あと1か月以上いかに持ちこたえるか。8連勝のアストロズには1ゲーム差にまで迫られ、エンゼルスとは4・5ゲーム差だ。メジャー通算2000勝、3度の世界一の名監督は打開策を見つけられるか?

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