辻発彦氏 懸念の侍打線はいい状態で本戦へ 村上はまだ 山川はもう大丈夫

[ 2023年3月8日 05:25 ]

侍ジャパン強化試合   日本代表9-1オリックス ( 2023年3月7日    京セラD )

辻発彦氏
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 【辻発彦氏が総括】心配だった侍ジャパンの打線は最後の2試合で結果を出し、いい形で本戦を迎えられる。

 火を付けたのは大谷。ただ、ヌートバーもこの日の1打席目の二直など内容がいい。性格も良さそうで、もっと良くなるだろう。そこに近藤がいいスパイスとして効いて、後ろの大谷が生き、その後の吉田もいい、という形ができた。

 村上はまだタイミングがうまく取れずにバットを振り過ぎていて、引っ張りの傾向が強い。本塁打は無駄な動きがなく、完璧だった。あれが継続できれば、もう一段上がるはずだ。打順が変わったことは当然だと思っていると思う。WBCは短期決戦で143試合を戦うわけじゃないし、勝利が第一。ただ、開幕したその瞬間、ガラッと緊張感も変わる。中国戦で状態を上げてほしい。

 山川はもう大丈夫。4回の左翼線適時打の直前、変化球の空振りの仕方が良かった。タイミングが合い、直球を待つ中で思い切り振れていた。6回の四球も最後にフォークをしっかり見極めたし、いい状態の山川になった。(本紙評論家)

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