大谷に刺激!! 阪神・佐藤輝が今春44打席目でバックスクリーン弾 「イメージしていたように打てた」

[ 2023年3月8日 05:15 ]

WBC強化試合   阪神4-7韓国代表 ( 2023年3月7日    京セラD )

<阪神・韓国>8回、本塁打を放つ佐藤輝(撮影・岸 良祐)
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 阪神・佐藤輝明内野手(23)が7日、WBC韓国代表との強化試合(京セラドーム)で今春1号となるバックスクリーン弾を放った。6日の侍ジャパン戦で大谷翔平投手(28)が、怪物級の2本塁打をぶちかましてから一夜明け。今度は「虎の怪物」が負けじと会心の一撃を放った。 

 平日正午のプレーボール。前夜の侍ジャパン戦では3万3460人を数えた観客も、この日は1万1816人にとどまった。熱気こそ遠く及ばずとも、佐藤輝のモチベーションに何ら変わりはない。8回無死で迎えた第4打席は今春44打席目。誰より自分自身が一番待ちわびた豪快なアーチを、ようやくバックスクリーンへとかけた。

 「相手も腕を振ってくるので、振り負けないようにしっかり振ることが大事。修正しながら(バッティングが)できました」

 3回の第2打席は元兌仁(ウォンテイン)のチェンジアップに泳がされ、6回の第3打席は金允植(キムユンシク)に145キロの球威のある直球でインハイを突かれて連続で空振り三振を喫した。相手が一枚上手だった格好の2打席だが、引きずらないのが今年の背番号8。本塁打の打席はカットボールとツーシームでバットの芯を外そうとする右腕・鄭又榮(チョンウヨン)に対し、2ボール2ストライクから勝負球のツーシームを狙い澄ましたようにはじき返した。「イメージしていたように打てた。この1本は良かった」。まさに自画自賛の一撃。宜野座キャンプ打ち上げ後の実戦では、15打席目にして待望の初安打となった。

 「3・6」は佐藤輝の野球人生において大きな分岐点になるかもしれない。「凄いなと思いました」と言葉こそ多くないが、「怪物・大谷翔平」から大いなる刺激を受けたことは明らかだった。侍ジャパンとの試合前。自身のウオーミングアップ中に行われた大谷のフリー打撃に目と心を奪われ「球場にいる全員が見ていたと思うし、凄かったです」。ほんの数分、野球少年に戻ったかのように胸を高鳴らせた。参考になる部分に関しては「強く振るのが大事」と再確認。だから、この日の韓国戦でも積極的にスイングを仕掛ける姿が目立った。

 「やってきたことを続けてやっていきたい。しっかり準備して、開幕を迎えたい」

 31日の開幕戦・DeNA戦と同じ舞台で響かせた快音。大観衆が埋め尽くす本番で再現し、次は「虎の怪物」が大谷に負けず劣らずのどよめきを生み出す。 (八木 勇磨)

《佐藤輝の春1号》
 ▽21年2月9日 宜野座キャンプで最初の対外試合となる日本ハム戦に「2番・左翼」で出場し、5回に鈴木健から右翼ポール際へ2ラン。紅白戦を含め実戦9打席目の一発に「スライダーに反応して、しっかりと運ぶことができた」。

 ▽22年2月5日 チーム初実戦の紅白戦に紅組の「4番・右翼」で出場し、第1打席で藤浪から左翼ポール際へ1号。「打たないよりは、打った方がいいですよね。まだキャンプなんで、そんな別に…」

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