中日史上初 救援タイトル2人でも最下位…3年連続最少得点の立て直し急務

[ 2022年12月25日 05:00 ]

中日・ロドリゲス

 【データで振り返る22年12球団記録レビュー】中日・ロドリゲスが45ホールドポイント(HP)で最優秀中継ぎ投手。R・マルティネスが39セーブで最多セーブ。同一チームで両タイトルの獲得は、最優秀中継ぎ投手が現行のHP制となった05年以降12組目。中日では10年の浅尾拓也と岩瀬仁紀以来12年ぶり2度目だ。

 ロドリゲスは来日3年目の中継ぎ転向で1イニング勝負に適性を発揮。20年・227、21年・242の被打率が今季は・165と打たせない。特に2ストライク後は・063。最速161キロの直球と、決め球のスライダーを駆使して三振を奪った。

 抑え3年目のR・マルティネスはセーブを昨季から16個増やした。4~7月に球団歴代3位の28試合連続無失点。失点は「1」が6度あっただけで、防御率は登板50イニング以上では両リーグ唯一0点台の0・97だった。力投もさることながら、タイトル獲得の原動力は昨季25度から41度に増えた「セーブのつく機会」の登板。お膳立てはもちろん8回の男・ロドリゲスだ。

 8回守備の時点でリードならチームは50勝2敗。このうち2人が8、9回を務めた25試合は全勝している。残念なのは昨季9度あったR・マルティネスの同点での登板が変わらず10度もあったこと。今季の3敗は全て同点での登板からだった。2つの救援タイトルホルダーを擁してのシーズン最下位は史上初になる。チームは目下3年連続でリーグ最少得点。立て直しが急務だ。(記録担当・桐山 章)

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