西武・渡辺GMが語った張奕獲得の理由とは…FA移籍した森の人的補償 台湾出身の最速157キロ右腕

[ 2022年12月19日 12:11 ]

西武にオリックスから人的補償で入団し会見に臨んだ張奕(右)と帽子に手を添える渡辺GM
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 西武がオリックスにFA移籍した森友哉捕手(27)の人的補償として獲得した台湾出身の張奕チョウヤク投手(28)が19日、埼玉県所沢市の球団事務所で入団会見に臨んだ。背番号は「47」に決まった。獲得に至った理由を渡辺久信GMは「後ろの中継ぎ、セットアッパー的なところを補強しようという(狙い)。実際、シーズン中も見ましたけど、ボールも良かった。一番の武器は真っすぐのスピード。ボール一個一個を見たらレベルが高い」と説明した。

 最速157キロを誇る直球と落差のあるフォークを武器とする右腕。今季は15試合に登板して防御率2・38、0勝0敗をマークしたが、分厚いオリックス投手陣の中で出場機会は限られた。一方で松井新監督のもとで船出した西武は、平良が来季から先発に転向。4年ぶり覇権奪回を目指す中で中継ぎ強化は課題の一つだった。27歳と若く伸びしろも十分なセットアッパー候補に白羽の矢を立てた。

 球団には郭泰源カクタイゲン氏ら台湾出身選手が多く活躍した土壌があり、張奕にとっては小学生時代からライバルチームのメンバーとして知っていたという呉念庭ウーネンティンがいることも大きい。渡辺GMは「ライオンズという球団は台湾出身の選手も多かった」と回想。今季は投手陣がリーグトップの防御率2・75をマーク。渡辺GMは「中継ぎ陣も非常にレベルが高くなっている。その中で競争していく。しっかり競争してほしい」と期待を込めた。

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