阪神・輝 A.R.E の“A”は「ホームランでしょ!」 スローガン歓迎「面白いので、頑張りたい」

[ 2022年12月19日 05:15 ]

子供たちの前でバッティングを披露する佐藤輝(撮影・大森 寛明) 
Photo By スポニチ

 輝の「A」はアーチ量産!阪神・佐藤輝明内野手(23)が18日、前日17日に発表された23年のチームスローガン「A.R.E.」の「Aim(目標)」について、改めて「ホームランでしょ!」とぶち上げた。この日は兵庫県西宮市内の球場で開催された佐藤輝明後援会主催の「佐藤輝明野球教室」に参加。かつて所属した甲東ブルーサンダースの選手ら参加した7チーム計約120人の野球少年少女とのふれあいをへて、子供たちに夢と笑顔を与える活躍を誓った。

 猛虎の主砲にとって「A」といえば、アレしかない。前日17日に発表された23年チームスローガン「A.R.E.」。佐藤輝はウィットに富んだフレーズを歓迎しつつ、言葉に力をこめた。

 「面白いので、頑張りたいなと思います。それ(個人的なAim)はホームランでしょ!頑張ります」

 力強く並べられたアルファベット3文字。「A(Aim!)」には球団が意図する“目標”に加えて“狙う”などの意味もある。すでに今月1日の契約更改の場で来季の個人目標を30本塁打に設定している和製大砲にとって、それは言うまでもない。そのためにも今は「ウエートをがっつりやるとか、この時期にしかできないことがある。スイングもフォームもそうですし、しっかり準備したい」と牙を研ぐ日々。自身、チーム、虎党のため…以外にも、モチベーションがある。子供たちの笑顔だ。

 「生で見るのは全然違うので。しかも甲子園という素晴らしい雰囲気で。いっぱい見に来てもらいたい」

 今季は7月23日DeNA戦で小学時代に在籍した「甲東ブルーサンダース」の関係者、選手ら20人を甲子園に招待。その試合で1安打も、アーチを描くことはできなかった。来季は、より多くの子供たちの招待を視野に入れており、おのずと求める結果も高くなる。「勝っている試合が見てもらえるように。試合で打っているところを一番見せたいので、頑張ります」。来季こそ、子供たちの度肝を抜く特大弾を狙う。

 「みんな楽しそうにしていて良かった。まさか教える立場で来るとは」と振り返った野球教室の最後にはフリー打撃を披露。軟式球や強烈な浜風という悪条件に苦しみながらも2本の柵越えを放ち、歓声を浴びた。「甲子園と一緒で浜風きつかったです。(子供たちの熱視線は)甲子園よりプレッシャーでしたよ(笑い)」。次は聖地で、豪快な「A」をたたき込む。(阪井 日向)

 ▽阪神の23年スローガン「A.R.E.」 Aは目標へ向かう意味の「Aim(エイム)」。Rは野球や諸先輩に対する敬意の「Respect(リスペクト)」。Eは個々のパワーアップを指す「Empower(エンパワー)」。読みは「えーあーるいー」だが、ローマ字読みすると岡田監督が優勝の隠語として口にする「アレ」になり、球団から提案された指揮官も「おーん。これでいこう」と鶴の一声で決まった。

続きを表示

2022年12月19日のニュース