広島・西川 長野背番「5」継承で決意新た「来年はしっかりとケガなくやる」

[ 2022年11月23日 05:00 ]

広島・西川
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 広島・西川龍馬外野手(27)が「ノーモア離脱」で巨人に無償トレードで移籍した長野久義外野手(37)への恩返しを誓った。来季の背番号は「63」から今季まで長野が背負っていた「5」に変更。今オフは増量せずに柔軟性の向上に重点を置くなど、故障しない体づくりに着手する構えをみせた。

 球団から背番号変更を打診された際、提示された空き番号の中に「5」があった。そこで西川は、巨人に移籍する前任者の長野に連絡を入れた。「“龍馬がつけてくれたらうれしいよ”と言ってくれた」。愛着のあった「63」を手放し、中心選手の証である1桁背番を背負うことに決めた。

 昨オフも背番号変更を打診されたが、成績に満足できずに固辞していた。「今年もケガをしたし、別に(背番号を)変えなくてもいいかなと思っていた」。「63」は過去に丸や田中が背負った出世背番。その役割を務め上げ、ドラフト2位で入団する高卒新人の内田(利根商)に番号を引き渡すことになった。

 新背番号で迎える来季の目標は明確だ。「背番号どうこうではないけど、来年はしっかりとケガなくやる」。レギュラーとしての立ち位置を確立しながらも、故障での離脱を繰り返してきた。プロ7年間でシーズン規定打席に到達したのは、19、21年の2度のみ。今季は6月2日の日本ハム戦(マツダ)で下半身のコンディション不良を発症して途中交代し、そこから約2カ月間離脱した。完治は想定以上に長引き、順位争いにも影響を及ぼした。

 「防げるケガではあった。ケガがなければ、もっと成績は変わっていたと思う。逆に言えば、来年が楽しみ」

 今オフは故障をしない体づくりに着手する。「体重は維持しながら、筋肉量を増やして体脂肪を減らす。柔軟性を出すのもテーマ」。入団時の68キロから徐々に増量し続け、現在は83キロ。今季の離脱時は自己最高となる83キロ以上の体重があり、「これ以上(体を)大きくしたらケガをする」と説明する。オフ期間は筋力トレーニングを継続しながらも、体重は維持。初動負荷理論を行う専用マシンを利用したり、さまざまなストレッチ方法を試して体の柔軟性も高めていく。

 「今年よりもいい筋肉、ケガをしない体に変えていきたい。まずは1年間フルで(試合に)出る。そのことがチームのためになる」。来季は、背番5がグラウンドに立ち続ける。(河合 洋介)

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2022年11月23日のニュース