落合博満氏が中日監督就任で「暴力撲滅」へナインにかけた言葉とは 理解まで「5年かかった」

[ 2022年11月18日 17:05 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が18日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。2003年シーズン終了後に中日の監督に就任した当時を振り返った。

 中日は03年9月9日に山田久志監督の休養を発表。その後は佐々木恭介ヘッドコーチが指揮を執ったが、メディアでは新監督は1992年から95年半ばまで中日の指揮を執った高木守道氏の復帰が有力と報じられていた。その中で、10月6日に落合氏に就任要請が届き、同8日には就任会見が行われた。一気に話は進んだ。

 契約年数は、球団側の提示は「2年」だったが、落合氏は「3年」を要望した。その理由を問われると「チームを変えるのに何年かかると思う?俺、“絶対暴力はダメだよ”って言って、選手がそれをやっと分かったの、5年かかってんだよ」と語った。

 当時はまだ、プロ野球であっても、選手に対する鉄拳制裁などが残っていた。「絶対やるもんだと思ってるもん、選手っていうのは。“やらない”って言ってるけども、絶対どっかであるはずだというふうに選手は思ってるさ。ましてや(野球界は)体育会系だから。だから“暴力を振るった時点でその時点でユニホームを脱がすからな”っていうことは、全員には言ったけどね。それでも、あっ、本当にやらないんだっていうのに5年かかってんだよ。本当にやってないんだっていう(ふうになるのに)」と語った。

 「そりゃ、首脳陣代わったからってコロって変わるっていうことはありえないんだよ。昔の負の遺産っていうのはいっぱい残ってるわけだから。こんな単純なことでも、それだけの年数かかるんだよ。次の代になりゃ、またコロっと変わるけどね。だから、チームを立て直す時っていうのは、どうやってそれを支えるコーチ陣を揃えるかっていうのは、ひとつの問題ではあるよな」と語った。

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2022年11月18日のニュース