阪神・岡田監督、新助っ人本命はノイジー!! 今季メジャー89試合「確実性ある」強肩強打の右打者獲得へ

[ 2022年11月18日 05:15 ]

シェルドン・ノイジー(ゲッティ=共同)
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 阪神が来季の新外国人としてシェルドン・ノイジー内野手(27=前アスレチックス)の獲得が有力になっていることが17日、分かった。内外野を守れる右打者で今季はメジャーで4本塁打ながら、広角に打てる技術がある。年齢的も若く伸びしろも見込め、大山、佐藤輝とともに打線の中軸候補と期待される。また、ドミニカ共和国出身のホアン・ミエセス外野手(27=前レッドソックス傘下3A)の獲得へ向けて交渉を進めている。

 第2次岡田政権の新助っ人の「本命」が判明した。「どっちか言うたら(ミエセスではなく、もう一人が本命や)な」。そのもう一人が今季はメジャーで89試合に出場し、打率・214、4本塁打、26打点の成績を残したノイジー。特大弾を連発する大砲タイプではないものの、右方向にも長打を打てる打撃技術があり、日本野球への適応も見込める好打者だ。

 前日16日に新外国人の獲得調査が最終段階に入っていることを示唆していた岡田監督。この日は名前こそ明かさなかったが、渉外担当が用意したノイジーの動画はチェック済みで「右方向にうまいことな、映像ではな。右中間にホームランも打っとった。コンパクトに打つやつやわ。確実性がある方や」と高評価を口にした。

 米国テキサス州出身で、オクラホマ大時代は遊撃手。今季のメジャーでは三塁(39試合)、二塁(17試合)、一塁(10試合)、遊撃(2試合)と内野の全ポジションで先発したが、昨季は左翼で4試合、右翼でも1試合の出場経験がある。まだ27歳と若く、元遊撃手だけに動きも機敏で、強肩も武器。指揮官は新助っ人には右翼か左翼を守らせる予定で「全然大丈夫。映像を見ても。肩も強いしな。内野やってたから。送球も良かった」と問題なしを強調した。

 エンゼルス・大谷とは同リーグ同地区ながら対戦なし。一方、4月30日のガーディアンズ戦では20年のサイ・ヤング賞右腕、シェーン・ビーバーから左中間へのソロ本塁打を放っている。メジャー通算は7本塁打ながら、マイナーリーグでは通算67本塁打を記録しており、もちろんパンチ力も期待できる。

 今秋キャンプでは佐藤輝の打撃を改造中ながら、基本的には一塁・大山、三塁・佐藤輝を中軸で使い続ける構想の指揮官。さらに、近本、中野の両左打者が1、2番コンビを組むことも濃厚で、右打者のノイジーが大山、佐藤輝とクリーンアップを結成すれば打線のバランスも一気に良くなる。すでに現地時間の11月10日にFAとなっており、交渉にも支障はない。「アレ」奪回には欠かせない強打の右の外野手獲得に向け、球団側も全力を注ぐ。 

 ◇シェルドン・ノイジー 1994年12月10日生まれ、米テキサス州出身の27歳。高校時代の13年ドラフト38巡目(全体1150位)のレンジャーズ指名を拒否。オクラホマ大で遊撃手として活躍。16年ドラフト2巡目(全体58位)でナショナルズ入団。17年にトレードでアスレチックス移籍。19年メジャーデビュー。21年のドジャースを経て、今季は再びアスレチックスでプレー。本職の二、三塁をはじめ内野4ポジションに外野もこなす。1メートル83、105キロ。右投げ右打ち。

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