ダルビッシュ Wメモリアル勝利 日本投手メジャー通算1000勝&日米通算3000奪三振

[ 2022年9月3日 14:41 ]

ナ・リーグ   パドレス7ー1ドジャース ( 2022年9月2日    ロサンゼルス )

ドジャース戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が2日(日本時間3日)のドジャース戦に先発。7回2安打無失点の好投で今季12勝目を手にした。盤石の内容でつかんだ白星はメジャー日本人通算1000勝目のメモリアル勝利になった。

 立ち上がりから安定感抜群だった。初回、先頭のベッツを95マイル(約153キロ)直球で中飛、2死からはスミスを同じく95マイル直球で空振り三振。来年3月の「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」に米国代表で参加することを決めている2選手含む上位打線を3者凡退に仕留め、リズムをつかんだ。

 2回は先頭打者に内野安打を許し、2死後に得点圏に走者を進めたが、ベリンジャーを95マイル直球で空振り三振。味方が4点を先行した3回以降はペースが加速。150キロ台の直球と多彩な変化球を制球よく集め、危なげなくスコアボードに「0」を並べた。

 2つの大記録を成し遂げた。5回無死一塁、ベリンジャーから三振を記録。今季159個目の奪三振は、MLB通算1750奪三振となり、NPBでの1250奪三振と合わせて、日米通算3000奪三振の大台に達した。NPBで通算3000奪三振を記録したのは、4490奪三振の金田正一を筆頭に、米田哲也、小山正明、鈴木啓示の4人。日米通算3000奪三振は計3122奪三振の野茂英雄以来、2人目となる。プロ18年目で“レジェンド”の領域に足を踏み入れた。

 1964年9月29日、サンフランシスコ・ジャイアンツの村上雅則がリリーフ登板でマークしたメジャー日本人投手初勝利から58年。日本人が積み重ねてきた勝利は1000に達した。野茂英雄が日本人最多の123個の白星を記録し、後に続く投手もメジャーの強敵を相手に多くの白星を積み重ね、ダルビッシュも91勝を記録した。日本人投手のメジャーでの歴史を証明する節目となった。

 投打のかみ合う勝利でチームは4連勝。ダルビッシュは今季25試合目の登板で投球回数は162回2/3となり、4年連続でシーズンの規定投球回数に到達。25試合の登板で12勝7敗、防御率3・26となった。

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