オリ・吉田正 自画自賛の弾道「“らしい”打球だったかなと」2打席連発でチームを貯金1に

[ 2022年5月1日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3ー2西武 ( 2022年4月30日    京セラD )

<オ・西>6回無死、吉田正はハーパーばりの豪快なスイングで右越えに勝ち越しソロ本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 両軍ともに決め手を欠く局面で、オリックス・吉田正が停滞ムードを吹き飛ばした。2打席連発の3号ソロ&決勝4号ソロを放ち、チームを開幕戦以来となる貯金1に導いた。

 「ほしい場面で打てたので、うれしいですね。自分の放物線は、ライナーでグングン伸びていく。練習からやってきた。“らしい”打球だったかなと」

 一振りで仕留めた。1―1の6回先頭だ。カウント1―1からの3球目、左腕・隅田の内角低め143キロ直球を強振。低弾道の痛烈な打球で、豪快に右翼席へ放り込んだ。

 失投を見逃さない。再び追いつかれた2―2の8回1死。今度はカウント2―1からの4球目、平井の高めに浮いたスライダーをフルスイング。角度を付けたライナー性の打球でバックスクリーン右へ突き刺した。

 連日の「Bsオリっこデー2022」で、ユニホームの背ネームは「HARPER」。昨季ナ・リーグMVPのフィリーズのブライス・ハーパーを尊敬し愛猫にブライス、愛犬にハーパーと名付けるほど。19年7月26日ソフトバンク戦以来、通算4度目の2打席連続アーチを描き、駆け付けた子供たちにメジャー級の衝撃を届けた。

 昨季本塁打王の杉本ら陽性者が相次ぐなどコロナ禍に見舞われた4月を貯金で乗り切る大善戦。吉田正は「去年も、この時期はこんな感じ(の順位)だったので。しっかり勝っていけるように」と前を向いた。頼れる主砲が、チームをさらなる上昇気流に乗せる。(湯澤 涼)

 ≪1試合2発は2年ぶり8度目≫吉田正(オ)が6回3号ソロ、8回4号ソロの2本塁打。1試合2発は20年9月6日の楽天戦以来2年ぶり8度目。2打席連発は19年7月26日ソフトバンク戦の1、3回以来3年ぶり4度目。

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2022年5月1日のニュース