大谷 「MLBの顔」トレーディングカードで1号に!日本人では初「大変光栄」

[ 2022年1月21日 05:30 ]

トップス社野球カード1号に選出された大谷(トップス社公式ツイッターから)

 トレーディングカードで米大手のトップス社は19日(日本時間20日)、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が野球シリーズのカードで2022年版の1号に決まったと発表した。満票でア・リーグMVPに輝いた昨季の二刀流での活躍が評価され、日本選手では初の快挙。名実ともに「MLBの顔」としてメジャー5年目のシーズンを迎える。

 二刀流でさらなる高みを目指す男に新たな勲章だ。今季のMLBの「顔」を意味する「#1(1号)」カード。ぷくっと頬を膨らませてバットを振り切る特有の打撃フォームの写真が採用された。大谷はトップス社のツイッターを通じ「ファンの方々に選んでもらい大変光栄です」と喜びのコメントを寄せた。

 同社は1952年からナンバー付きのカードを作製。前年に最も活躍した選手やタイトルホルダーが1号に選ばれることが多い。近年はファン投票による選出。投打二刀流で9勝、46本塁打、100打点の成績を残してア・リーグMVPに輝くなど昨季の歴史的な活躍が最も高い支持を集めた。過去には往年の名選手であるジャッキー・ロビンソンやテッド・ウィリアムズ、同僚の主砲トラウトらが選ばれているが、04年にシーズン262安打のメジャー記録を樹立したマリナーズ・イチロー(現マ軍会長付特別補佐兼インストラクター)でさえ選ばれたことがなく、日本選手で初の快挙となった。

 偉大なレジェンドも大谷を絶賛した。ヤンキースで現役を引退した翌15年に同じく1号に選ばれたデレク・ジーター氏(現マーリンズ最高経営責任者)が同社ツイッターのインタビュー動画に登場。同年にチャリティーイベントで来日した際にあいさつを交わして以来、追い続けている存在だとし「ベーブ・ルース以外に誰もできなかったことをやっている。(投打の)1つやるだけでも大変なのに2つをやっている。彼ほど(1号に)ふさわしい選手は思い浮かばない」と称えた。

 表彰ラッシュが続くこのオフ。年が明けても、話題の中心には大谷がいる。

 ◇トレーディングカード スポーツ選手、アニメのキャラクター、アイドルなどをカード化したもの。希少価値の高いものは「レアカード」として専門店やオークションなどで高額売買される。米国では1930年代から普及し、トップス社、パニーニ社などがしのぎを削る。米電子商取引大手「イーベイ」では新人王に輝いた18年の大谷の直筆サイン入りカードが、MVP発表前日の昨年11月17日に9万8000ドル(約1117万円)の値が付き話題となった。

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