阪神・岩貞 フル回転誓う 20ホールド、50試合登板「絶対超えるっていう熱い思いでやっていきたい」

[ 2021年12月28日 05:30 ]

熊本県益城町の西村町長(右)から感謝状を贈られた阪神・岩貞(益城町提供)
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 阪神の岩貞祐太投手(30)が27日、故郷・熊本県の益城町役場で行われた「野球用品寄贈式」に出席し、60万円相当の野球用品を寄贈した。さらなる貢献を目指す左腕は来季目標に改めて20ホールド、50試合登板を掲げた。今季は昨年までの勝利数ではなく「ホールド数×5万円」の寄付もしくは金額相当分の野球用品の寄贈に変更。20ホールド以上すなわち100万円以上の寄付を期し、フル回転を誓った。

 「今年、50試合にはあとちょっと足りなかったので、中継ぎで行くのであれば、その目標を絶対超えるっていう熱い思いでやっていきたい」

 中継ぎとして開幕を迎えた今季は自己最多の46試合登板、4勝0敗12ホールド、防御率4・66。だが2度の2軍降格など、シーズンを通して「勝利の方程式」の役割をまっとうできなかった。巻き返しを期す来季、中継ぎの最重要指標であるホールド数のノルマを「20」に設定。これは地元・熊本への恩返しにも、つながる数字だ。

 16年に発生した熊本地震で甚大な被害を受けた益城町を毎年訪問し、復興支援と野球振興に取り組んできた左腕。結果、今年は60万円を町民グラウンドへのフェンス設置や小・中学校へのティー打撃用セットなどに充て「町長さんの方からも(フェンスをつけた事で)グラウンドの利用が増えたと。やりがいがあるし、うれしく思います」とうなずいた。

 地震から5年が経過し、着々と復興は進んでいる。「ここでやれて本当にうれしい」と自主トレにも、おのずと力が入る。9年目の来季に向け「もうちょっと数多く、この年末年始は投げないと」と闘志満々。来季は故郷に100万円以上を贈ることもモチベーションに、腕を振る。

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