広島・栗林 球団新人最多タイ25S、セーブ機会で失敗ゼロ 「ボヤっとしていた新人王、もしかしたら…」

[ 2021年9月26日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3-2DeNA ( 2021年9月25日    横浜 )

<D・広20>会沢(右)と握手を交わす栗林(撮影・島崎忠彦)
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 広島の栗林良吏投手(25)が25日のDeNA戦で3―2の9回を締め、登板8試合連続の25セーブ目をマーク。03年永川勝浩(現1軍投手コーチ)の球団新人最多セーブ記録に並び、15年山崎康(DeNA)の新人連続セーブ記録9にあと「1」と迫った。同点の6回に会沢が109日ぶりの3号右越え決勝弾。6回2失点の高橋昂が4勝目を挙げた。

 敵地のマウンド周辺にできた歓喜の輪の中で、栗林は満面に笑みを浮かべて達成感をにじませた。僅少差の7回から島内、ケムナとつながれたバトン。最終回も「0」を刻んで25セーブ目を挙げ、03年永川の球団新人最多セーブ記録に並んだ。

 「やっぱり、うれしいです。(勝利投手の高橋)昂也からウイニングボールをもらい、一つ目標を達成できたかな…と思います」

 15日の中日戦以来、10日ぶりの登板。1死から「一発を警戒しすぎて」代打・ソトに四球、桑原には左前打を許した。しかし、守護神はピンチでも動じない。柴田を宝刀フォークで空振り三振に仕留めると、最後は代打・関根をカットボールで遊飛に斬った。

 「会沢さんにいろんなサインを出してもらった。今までだと直球とフォークに頼り、点を取られていた場面だけど、違う選択をしてくれた。リードはすごいと思っています」

 得意球種で勝負するクローザーは少なくない。栗林にはフォークが宝刀。だが「持っている球種全部、均等に自信を持っているつもりです」と言う通り150キロ超を誇る真っすぐにカットボール、カーブはいずれも精度が高い。絶対的守護神たるゆえんだった。

 これで登板8試合連続セーブ。DeNA・山崎康が15年に残した9試合の新人連続セーブ記録にあと1と迫った。「それは知らなかった」。佐々岡監督は苦笑しつつ「ピンチでも冷静だし、さすがというところ。一つでも多く記録を伸ばしてほしい」と期待した。
 同点で救援した6月13日のオリックス戦で唯一の黒星を喫したものの、今季25度のセーブシチュエーションで失敗は一度もない。登板41試合で失点2、驚異的な防御率0・44。栗林には今、意欲が新たに芽生えている。

 「ボヤっとしていた新人王が、もしかしたら…というところまで来ている。一つ一つの登板を大事にして最後獲れたらと思います」

 球団記録や新人の連続セーブ記録はあくまで通過点。昨季の森下に続く戴冠へ――。おぼろげだった目標を視界に捉え、25歳が1球に気迫を込める。(江尾 卓也)

〈新人25セーブ以上は5人目〉栗林(広)が今季25セーブ目。新人の25セーブ以上は
15年山崎康晃(D)37S
90年与田 剛(中)31S
04年三瀬幸司(ダ)28S
03年永川勝浩(広)25S
21年栗林良吏(広)25S
と5人目で、永川に並ぶ球団最多記録になった。

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