阪神・伊藤将 連敗ストッパーだ!またまたまた救った3戦3勝「低めに集めて自分のピッチングができた」

[ 2021年9月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー1中日 ( 2021年9月1日    甲子園 )

<神・中(16)>阪神先発の伊藤将(撮影・北條 貴史)
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 4連敗中の嫌な雰囲気を、「連敗ストッパー」が振り払った。阪神・伊藤将が初対戦の中日相手に7回4安打1失点と力投し、球団新人左腕では67年江夏豊(12勝)、86年遠山昭治(8勝)に続く7勝目をマークした。

 「前回は浮いてしまったボールを打たれてしまったので、今回は低めに集めて、自分のピッチングができたのかなと思います」
 3回5失点で6敗目を喫した先月25日のDeNA戦で浮き彫りになった課題を修正し、一心に低めを突いた。3回まで完璧な立ち上がり。味方失策も絡んだ4回こそ1死二塁から大島の適時打で先制を許したが、最少失点で切り抜けた。

 味方が勝ち越した直後、チームの不安要素である「7回」も続投し、無失点で終えたことにも価値があった。これで4月24日DeNA戦(3連敗)、7月3日広島戦(2連敗)に続き三たびチームの連敗ストップに貢献。「気持ちも入っていましたし、連敗を止められたことはうれしく思う」と胸を張った。

 活力をえた。今夏の甲子園大会に母校が出場。同じく横浜出身の後輩・及川と一緒に記念Tシャツを作成し、全面応援した。その初戦、後輩たちは自らが本拠とする甲子園で躍動し、広島新庄相手に逆転サヨナラ勝ち。惜しくも2回戦で智弁学園に敗れたが、「最終回にサヨナラホームランが出たり、自分にも刺激になる場面が多かった。甲子園で投げられることに感謝して、次からもしっかりと投げていきたい」。ひたむきな姿から元気をもらい、初心に帰り、決意を新たにもした。

 矢野監督からも「丁寧に投げていた。真っすぐがコースに投げられるからこそ、変化球が生きる」と称えられた。「1試合1試合、自分のピッチングをしっかりしてチームに貢献できるように。優勝できるように頑張っていきたい」。苦境に強い新人左腕。頂点を目指し、懸命に腕を振る。(阪井 日向)

 《梅野が好リード》連敗阻止へ、梅野が新人左腕の力投をしっかりと支えた。「誰かが止めないといけない中で、(伊藤)将司がサイン通りに投げて応えてくれた。左右を使って、プラス緩急もしっかり。意識して低く低く投げてくれた」と粘り強い投球をたたえた。2回の高橋周はカーブを空振りさせ、外角直球で見逃し三振。4回は福留をカーブでタイミングを外して右飛とリードもさえた。「投打がかみ合わず、きつい試合が続いたけど、ルーキーがゲームをつくってくれた」と笑顔を見せた。

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