松坂大輔氏 環境の違いに悩むアストロズ・今井、少しずつアジャストを

[ 2026年4月28日 05:00 ]

キャンプ地を訪れた松坂氏(左)と対面するアストロズ・今井
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探求】元西武で本紙評論家の松坂大輔氏(45)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」4月編は、日米の野球や生活環境の違いなどについて。メジャー移籍1年目で、右腕の疲労で負傷者リスト(IL)入りしているアストロズ・今井達也投手(27)は、移動や食事のタイミングなどになじむのに苦労していることを明かしている。松坂氏は自身の経験も踏まえ、日米の環境の違いについて語った。

 4月。進学や就職など新たな環境での生活をスタートさせた方も多いのではないでしょうか。慣れるまでは大変だと思いますが、それは野球界も同じ。そして同じ野球でも日米ではさまざまな違いがあります。今井投手が言っていた「移動」もその一つでしょう。

 大リーグでは基本的に、ベンチ入りメンバーはシーズンの全162試合でチームに同行します。登板予定のない先発投手も同じ。そして試合を最後まで一緒に見守ります。自分がレッドソックス1年目の時は「チームの一体感を大切にするんだな」と感じましたね。

 一方で日本のプロ野球では先発投手は「上がり」の日があります。例えば登板の2日後は休日。それ以外でも練習後、試合開始前には球場を後にする日もあります。また、自身の投げる予定のない遠征ではチームに同行せず本拠地に「残留」します。こういった日本のやり方に慣れていると大リーグとの環境の違いに戸惑うでしょう。それでなくても広い北米大陸で時差を伴う移動は過酷ですから、適応するまで時間がかかるかもしれません。

 今井投手は食事のタイミングについても言っていましたね。日本では遠征先のナイター終了後には、ホテルにきちんとした食事が用意されます。対する大リーグ、特にビジターでは球場で食べてから帰るのが一般的。ただ、メニューは球場によって「当たり外れ」があります(笑い)。

 ちなみに自分のいたボストンは当時は日本人シェフもおり、現在もホームの食事はMLBの中でも「おいしい」と評判です。今では専属の栄養士と契約する球団も多いので、どの球場もかなり改善されていると思います。

 自分はビジターの試合の時は球場では食べず、夜遅くまでやっている周辺のレストランを探したりしましたね。おいしいお店を見つけると「やった!」と。それが面白かったりしました。そうやって楽しんでしまうことも、新たな環境で過ごすためには大切なのかなと思います。

 その環境にいかに慣れるか。実際に自分の目で見て、肌で感じると全然意味合いが違うと思います。すぐに新しい環境に適応する人も、慣れるまで時間がかかる人もいるでしょう。今井投手も今、プレー以外の部分でもアジャストしようとしているはず。ILからの復帰も近そうですし、一歩ずつ進んでいってほしいですね。

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