オリックス・モヤ “モヤモヤ”吹き飛ばす今季初の豪快2発で4位浮上 ベンチ前でVサイン「完璧だった」

[ 2021年5月19日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス6ー5ロッテ ( 2021年5月18日    京セラD )

<オ・ロ>6回、勝ち越しソロを放ち喜ぶモヤ(撮影・井垣 忠夫)
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 いつもと何かが違う…。そんな“モヤモヤ”を吹き飛ばしたのは2メートル1を誇るオリックスの長身助っ人・モヤだった。今季初、2発の豪快な本塁打で勝利を導き、チームを4位に浮上させた。「どうやって勝ちに貢献するかを考えて、いつもやっているんだ」と胸を張った。

 自画自賛の本塁打だった。まずは0―2の2回1死。二木の直球を捉えた打球は右中間5階席上段まで弾け飛んだ。「完璧だった」。2発目は4―4の6回無死からだ。左腕・鈴木のスライダーを体を残してたたくと、打球は弾丸ライナーで右翼ポール際へ。「感触は良かった」。ベンチ前では右手のVサインを掲げ、神様への感謝を表した。

 リーグ随一の安定感を誇る先発・宮城が5回を投げ、自己ワーストの4失点で降板。球団初の10代投手の開幕から5連勝は次回登板に持ち越したが、今季7試合目で初めてクオリティースタートに失敗した。さらに4―4の5回1死二塁の場面では打率トップの吉田正が4月20日西武戦以来、22試合、95打席ぶり5個目の三振を喫した。3、4番が無安打の中、この試合まで5月月間打率・159だったモヤが覚醒。「バットを内側から出す。それを思い出し、ずっと取り組んでいた」

 中嶋監督も「自分の中でモヤモヤしていただろうが、スッキリしたんじゃないか」と破壊力に目を細めた。きょう19日のロッテ戦で5割に挑戦する。8度目での成功へ、歯車がかみ合ってきた。(桜井 克也)

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2021年5月19日のニュース