阪神・原口 単独やめ望月&熊谷と合同トレ 「先輩、後輩関係なくアドバイスし合える」

[ 2021年1月19日 05:30 ]

<阪神自主トレ> 大阪府内のグラウンドで自主トレを公開した原口(阪神球団提供)
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 阪神・原口文仁捕手(28)が18日、大阪府内のグラウンドで望月、熊谷との合同自主トレを公開し、オンライン取材に応じて「若手のかがみ」となってけん引していく覚悟を示した。

 「(後輩に)見られているというのは感じていますし、先頭に立ってやりたい。1人でやるより、他人の目があった方が頑張れる」

 過去には三重県伊賀市を拠点にした俊介との自主トレが恒例。19年に大腸がんを患って以降は体の負担を考え、大阪府内での単独練習で調整してきた。

 そんな中、互いに練習することでメリットが生まれると判断し、鳴尾浜で練習を予定していた望月と熊谷に声を掛けて誘った。先輩として後輩へのサポートも忘れず、実際に練習して発見もあった。

 「甘えをなくすというか、厳しい面を持ってやろうと話しているので、先輩、後輩関係なくアドバイスし合えるところもいいなと感じている」

 個人的にはスローイングの精度向上にテーマを置いた。昨秋の秋季練習から藤井バッテリーコーチと二人三脚で取り組み、「捕球の仕方から始まって、ステップの仕方も少しずつ良くなってきている」と手応えを感じた。

 「僕もみんなと勝負だと思っているし、まずは自分の技術メンタルを整えて勝負したいなと思う」

 梅野や坂本らとの争いにも力を込め、正妻獲りへ気合十分だ。背中を見ている若手に向けても結果で威厳を示していきたい。 (長谷川 凡記)

 《望月 “師匠”の藤川氏に恩返し誓う》
 “師”と仰ぐ藤川球児氏に教わったことを胸に刻み、望月は恩返しを誓った。「球児さんと2年間やらせてもらって、キャッチボールの大切さも、一つ一つの練習の意識も教わりましたし、そういうところは継続しながらやっていっています。たくさんのことを教わってきたので、結果として出せるようにしたい」。昨季までは合同自主トレで師事してきた藤川氏が昨季限りで現役を引退。今年は原口の誘いに応じる形で同行し、藤川氏から教授されたことも生かし、変化球の精度向上を期した。13日に結婚を発表した際にはSNSを通して「結婚おめでとう。是非今年は飛躍の年に!!」とメッセージも送られた。激励を力に変えていく。

 《熊谷 グラブ改良で失策0目指す》
 4年目の今季目標に「失策数ゼロ」を掲げた。「エラーゼロは本当に目指しているところ。日々の守備練習から意識高く持ってやっていきたい」。昨季は38試合出場で3失策(二塁1、三塁1、遊撃1)。激化する遊撃争いを勝ち抜くためグラブのサイズを小さく改良し、「去年まではちょっと大きくて扱いづらさを感じていた。小さくして扱いやすくしようかなと」と新相棒との飛躍を期した。

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