日本ハム・ドラ6今川 持ち前のフルスイングで開幕1軍つかむ

[ 2021年1月11日 05:30 ]

キャッチボールする今川(撮影・沢田 明徳)
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 日本ハムのドラフト6位・今川優馬外野手(23=JFE東日本)が10日、来月の名護キャンプ序盤の実戦から自慢の打力をアピールしたいと意気込んだ。例年はキャンプ2度目の紅白戦にルーキーを出場させており、2日連続で新人合同自主トレを視察した栗山英樹監督(59)は参加7選手から1軍キャンプメンバー入りも示唆。開幕1軍入りを目指す今川にとっては、格好の発奮材料となる。

 持ち前のフルスイングで、今川が1軍への扉を切り開く。栗山監督の言葉を伝え聞いたルーキー最年長野手が切り出した。「そこ(キャンプ序盤の実戦)で結果を出せれば、開幕1軍が近づくと思う。結果を出すために、合同自主トレからしっかり取り組んでいきたい」。

 ただ冷静さは失わない。「結果を出そうとしすぎて空回りしないように…。ボクのできることは当てにいかずフルスイングすること。そこだけは見失わずやっていければ」。社会人・JFE東日本時代からファーストストライクを仕留めてきた長距離砲は、プロでも己の道を貫く。

 昨季5位からの巻き返しを図るチームだからこそ、チャンスが広がりつつある。例年ならルーキーはキャンプ2試合目の紅白戦から「顔見せ」するが、2日連続でルーキーの動きをチェックした栗山監督は文字通りの総力戦を強調した。「今年に関しては、勝つために力を集結するしかない。新人っていうくくりは全然ない。年齢によっても違うし、タイプもあるし、それを見極めている」。

 来月7日にチーム初の紅白戦、9、11日には阪神との練習試合が組まれているが、1軍キャンプメンバーに抜てきされれば、出場のチャンスは一気に広がる。「自分が打てると思った球は三振を怖がらずに打ちにいく。狙い球を絞って、当たればホームランになる確率は上がると思う」と力を込めた。

 昨夜は19年ドラフト6位の梅林と「勇翔寮」の風呂で偶然会い、熱い打撃談義を交わしたという。「プロで語り合えるのはすごくうれしい。まだ実績は残してないけど、今後も話し合っていければ」。鎌ケ谷から名護、そして札幌ドームへ、今川の夢は無限に広がる。

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2021年1月11日のニュース