東海大監督に元日本生命監督の井尻陽久氏が内定 昨年部員の大麻使用で安藤監督が引責辞任

[ 2021年1月11日 15:18 ]

90年日本選手権を制し、胴上げされる当時日本生命監督の井尻陽久氏
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 首都大学野球の東海大新監督にOBで元日本生命監督の井尻陽久(いじり・はるひさ)氏(68)が内定した。15日にも大学側から野球部長を含めた新体制が発表される。

 同部は、昨年10月に部員による大麻使用の疑いが浮上し無期限活動停止に。12月18日の日本学生野球協会審査室会議で、部員2人の大麻使用により1月16日までの3カ月、対外試合禁止処分を受けていた。大学側も21日に当該部員を無期停学、指導者を厳重注意処分としたが、24日には安藤強監督(56)が引責辞任を決断した。首都大学リーグをけん引する名門だけに指導者空白」の期間を長引かせないよう、伊藤栄治部長も辞任する方向だ。

 現時点では無期限活動停止が解除される2月1日から新体制が発足予定だが、1都3県が緊急事態宣言中とあり、始動時期は不透明な状況にある。

 井尻氏は故原貢監督の元、東海大相模3年時の1970年夏の甲子園で全国制覇。東海大でもリーグ優勝を経験すると、日本生命入社後は遊撃手として85年都市対抗野球初優勝に貢献した。その後同社監督としても日本一に導き、96年にはアトランタ五輪には日本代表コーチとして銀メダルを獲得した。

 指導者を退任後は日本野球連盟(JABA)常務理事や、選抜高校野球の中・四国選考委員長を務めていた。東海大監督就任に伴い、すべて辞任する。

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2021年1月11日のニュース