オリックス・吉田正 狙う令和初の3冠王!「全ての数字を高くしたい」

[ 2021年1月1日 05:30 ]

オリックス・吉田正
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 向上心の塊のような男だ。オリックスの吉田正尚外野手(27)が新年の抱負を語った。

 「全ての打撃部門でタイトル争いをする。やるからには1番を狙う。本塁打を狙って打率が下がる、というようなことは嫌なので。松中さんのようなイメージです。どこかを捨てるのではなく、全ての数字を高くしたい」

 昨季打率・350で首位打者を獲得しても、満足しない。求める理想は高く、思い描いたのは史上7人目、平成唯一の三冠王となった松中信彦氏(47)だ。04年に打率・358、44本塁打、120打点に加え、最多安打(171)、最高出塁率(・464)の打撃5冠の偉業を達成した。

 吉田正も打率を残せる確実性と、本塁打を放つ長打力を兼ね備えている他、今季両リーグ最少だった29三振など優れた選球眼も持ち味。松中氏と打撃スタイルが通じる部分もあり“令和初の三冠王”誕生に期待が懸かる。

 理想の先に、東京五輪出場も見えてくる。コロナ禍で不透明な部分は残るが、1964年以来57年ぶりに国内開催される夢舞台に懸ける思いは強い。

 「どうなるか分からないけど、自分はベストを尽くして準備をするだけだと思っています。侍ジャパンに選ばれるために、開幕からやれることをやる。日の丸を背負うために、誰からも認められるような成績を残すだけです」。25年ぶりのリーグ優勝へ。そして侍ジャパンでの世界一へ。フルスイングの吉田正が、その中心にいる。(湯澤 涼)

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2021年1月1日のニュース