阪神・スアレス 年俸3倍超&“虎愛”で残留決定、矢野監督「本当に大きい」

[ 2020年12月25日 05:30 ]

阪神のロベルト・スアレス
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 虎党へのクリスマスプレゼントは剛腕守護神だ。阪神は24日、今季25セーブでタイトルを獲得したロベルト・スアレス投手(29)と来季の契約を結んだと発表した。今季の年俸8000万円から3倍超となる250万ドル(約2億5900万円、推定)の2年契約とみられ、球団を通じて頼もしいコメントを寄せた。

 「またタイガースの一員として戦えることをうれしく思います。来季こそはチームメートたちとファンのみなさんと一緒に優勝することができるように、勝利に多く貢献できるように頑張ります」

 ソフトバンクからの加入1年目は中継ぎスタート。7月12日のDeNA戦から藤川に代わってクローザーを任されると、抜群の適性を見せた。最速161キロの直球に、走者を出してからの粘り強さも併せ持ってセーブを量産。来日4年目で初タイトルを手にした。

 圧倒的な活躍にはシーズン中から日米複数球団が注目。スアレス自身も残留に含みを残し、12月2日に公示された保留者名簿からは一旦、外れた。条件面では阪神を上回る球団もあった中、最終的にはスアレスの阪神への愛着と球団の熱意が決め手となった。

 帰国前に“残留ラブコール”を送っていた矢野監督も「本当に大きい。勝ちパターンでしっかり勝ちきるというのはすごくチームも安定する。それを描ける」とひと安心。「スアちゃんが後ろに決まれば、別にね」と、不動の守護神を軸に岩崎、岩貞ら強力ブルペン陣を流動的に起用するプランを思い描いた。(山添 晴治)

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2020年12月25日のニュース