丸、炭谷らが将棋盤をにらみ…巨人のロッカールームに感じる時代のサイクル

[ 2020年12月25日 09:15 ]

プロ野球最強将棋王決定戦で真剣勝負を繰り広げた巨人・丸(右)とロッテ・安田(左)
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 流行りには周期がある、とはよく言われる。過去に流行したファッションなどがトレンドとしてカムバックする。巨人のロッカールームでも、まさに同じことが起こっていた。

 東京ドームの試合前の空き時間。丸が、炭谷や増田大らと将棋の対局をしているというのだ。「凝り性。形から入るタイプ」と、今年10月には脚付き将棋盤と対局時計を購入したことも明かしている。

 時をさかのぼること約30年前。原監督も「時間があるとロッカーでやった」と話している。小学生時代に父・貢氏から将棋を教わり、巨人では江川卓氏に30秒の「早指し」で鍛えられ「3回に1回しか勝てなかった」と笑った。過去に対戦した強敵に広澤克実氏(本紙評論家)の名も挙げた。一方で、広澤氏は「私は“矢倉”、原監督は確か“美濃囲い”。相当、強かった」と回想している。

 丸が「竜王」と敬意を表するのが炭谷。自身は「個人的に将棋に熱が入っていて、YouTubeを見て勉強している」とマイブームを語っている。今年の将棋界は、藤井聡太新棋聖が話題を独占。若き「羽生善治伝説」が幕開けた頃のように、これまで将棋に興味のなかった人の間でも一大ブームが起こった。プロ野球の舞台裏でも、時代のサイクルを感じることができる。(記者コラム・神田 佑)

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2020年12月25日のニュース