導入見送りも、巨人がDH制暫定的導入提案をした理由 コロナ禍での投手の負担軽減など3点 

[ 2020年12月14日 19:16 ]

巨人・山口寿一オーナー
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 巨人が14日、来季のセ・リーグに指名打者(DH)制を暫定的に導入することを提案した。新型コロナウイルス禍で試合を行う上で、投手の負担軽減、チーム力の強化、プロならではの試合提供する責務などを理由に挙げた。提案したものの、セ・リーグ理事会で導入は見送られた。

 巨人がDH制を暫定的に導入を求めたのは、コロナ禍の中で投手の負担軽減のため、チームの強化、プロならではの試合提供の3点。

 「第一に、コロナ禍の中で投手の負担軽減を図る必要があります。今季、セ・リーグは投手の故障者が41人を越え、30人だったパ・リーグを11人上回りました。過密日程に加え、打撃、走塁の負担が関係した可能性があります。

 第二に、コロナ禍においてもチームの強化に努める必要があります。投手の負担軽減を図りながらチームを強化するには、DH制を暫定導入し、一人でも多くの野手に出場機会を与えて鍛えるのが理にかなっています。

 第三に、我々はお客様にプロならではの試合を提供する必要があります。セ・リーグでは、点差によって投手がバッターボックスの後方に立ってバットを振らない、または空振りする場面が見受けられますが、プロスポーツとして本来許されるものではないと考えます」

 とし、「MLBでもナショナル・リーグが今季DH制を導入し、来季も継続する方向と伝えられています。セ・リーグの野球を一層高め合うために、ご検討をどうかお願い申し上げます」という言葉で締められている。

 DH制の導入は、原監督が昨年10月、「DH制というので相当差をつけられている感じがある。(セ・リーグも)DH制は使うべきだろうね」と提言している。

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