セガサミーが2年ぶりベスト4 西田真二監督の起用的中

[ 2020年11月30日 17:27 ]

第91回都市対抗野球大会第9日   セガサミー7ー2NTT西日本 ( 2020年11月30日    東京D )

<セガサミー・NTT西日本>7回、走者一掃の適時二塁打を放ちタッチで迎えられる中川(中央)(撮影・会津 智海)
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 2年ぶりのベスト4に進出したセガサミー・西田真二監督は準々決勝でみせた会心の試合運びに笑顔が弾けた。

 2回、初スタメンに起用した9番吉田捕手が先制の二塁打。3回には代打に送り出したルーキー平田が右前に貴重なタイムリー。7回、1点を加えて続く1死満塁ではルーキーの中川が走者一掃の左翼越えの二塁打で勝負を決めた。

 1メートル87、88キロ。近大から入社した中川は大型遊撃手として期待は大きかった。西田監督も「楽しみな選手が来たよ」と使い続けた。しかしこの日は、1打席目がバント失敗の投飛、その後は2三振と結果を出せないでいた。代打も考えられたが、西田監督は中川を信じた。打席に立たせてもらった中川も迷いはない。初球のストレートを思い切り叩いた。打球速度が170キロを超える弾丸ライナー。ジャンプする左翼手の頭上を越える殊勲打となっていた。9回にも適時打を放って1試合4打点をマークした。

 投手も5人を細かくつないでNTT西日本の強力打線を2点に抑えた。起用する選手が次々結果を出してのベスト4。セガサミーと親交のある長嶋茂雄巨人終身名誉監督が「だんだん強くなるね」と言う通りの戦い。相手の大原周作監督がPL学園の後輩でもあり「負けられんでしょ」と笑った。初の黒獅子旗にあと2勝。セガサミーの勢いは止まりそうもない。

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2020年11月30日のニュース