楽天・石井新監督「やってもらわないと困る」 エース則本昂に求める「心」の成長

[ 2020年11月18日 05:30 ]

キャッチボールする則本(後方左は石井新監督)(撮影・会津 智海)
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 楽天の石井新監督が、エース・則本昂の復活に期待を寄せた。今季は5勝7敗、防御率3.96と不本意な成績に終わった。浮沈の鍵を握る存在として「このまま沈んでいく投手じゃない。やってもらわないと困る」。

 求めるのは「心」の成長だ。闘志あふれる投球スタイルが則本昂の最大の魅力。一方で、感情に左右される精神面の「もろさ」が成績不振の原因と指揮官はみている。

 「心の乱れが投球に出る。精神的な部分でレベルアップできないようではこの先も通用しない。絶対的な素晴らしい球を持っているので、自信を持ってほしい」。感情を完全に押し殺すのではなく、重要な局面でいかに心を制御できるか。「常に喜怒哀楽を出すのではなく冷静に投球してほしい」。圧倒的な能力を認めているからこその要求だった。

 則本昂も復活への強い思いを抱いて秋季練習に参加している。「チームの足を引っ張ってばかりだった。結果も出せずに苦しい中で野球をやったことが来年につながれば」。7年契約の3年目となる来季は、大黒柱として新監督を支える。(重光 晋太郎)

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