広島・山口 日南で悩める胸中告白「何してたのかな…って。中途半端」 再びマウンドで“翔スマイル”を!

[ 2020年11月18日 05:30 ]

広島の山口翔投手(奥調・大阪編集部)
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 いまは、うまく笑えない。広島・山口翔投手(21)は17日、高卒3年目で1軍未昇格に終わった今季を踏まえ、悩める胸中を本紙に告白した。

 「悔しいですね。何をしてたのかな…って。もっと思い切りいけばいいのに、それもできない。悪循環ですよね。思うように投げられずに、ズルズル過ごしてしまった1年になりました」

 伸びのある直球と愛らしい笑顔も魅力だった。17年ドラフト2位。高卒2年目の昨季は、9試合に登板(先発6試合)し、プロ初勝利を挙げるなど鮮烈な印象を残した。

 今季は開幕1軍を逃すと、新設された「2・5軍」と呼ばれる投手強化指定部門に配属された。しかし、コンディション不良も重なりウエスタン・リーグでも8試合、防御率6・23と低調。投球フォームは定まらないままだった。

 「(習得中のフォームを)すぐにできないのは分かっている。だけど、早くいい球を投げたいと焦ってしまって“新しいのに変えよう”となっていた。(我慢が)足らない。中途半端でした」

 宮崎・日南で浮上のきっかけをつかもうと悩み苦しむ。直球は140キロ台後半を計測するも、本来の球威が戻らない。前回10日の巨人では4回途中5失点。「うまくいかないから、前の頃の自分(のフォーム)に戻ろうとする。それでは前に進めない」。過去と決別する覚悟はできた。

 先発予定だった17日のDeNA戦が雨天中止となり、18日の楽天戦に救援待機する予定だ。「点を取られたらいけない。今年何もしていないので、どん底の位置にいる。そこからアピールするには、結果で見せていかないといけない。下からどん!と突き上げる感じでいきたいです」。笑顔は、日南で取り戻す。(河合 洋介)

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2020年11月18日のニュース