巨人・丸 ソフトB・千賀の攻略任せろ 「全ての球がいい球なので、失投を逃さず打てる準備を」

[ 2020年11月18日 05:30 ]

ベンチでバットを磨く丸(撮影・尾崎 有希)
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 千賀キラーの本領を発揮する。巨人・丸佳浩外野手(31)が17日、21日に開幕する日本シリーズに向けた東京ドームでの全体練習に参加。初戦の先発が有力な相手エース右腕に対し、レギュラーシーズン通算7打数4安打1本塁打の打率・571の好相性。難敵攻略の突破口になる。

 剛腕粉砕をイメージしながら、丸がフルスイングを繰り返した。東京ドームで行われた打撃練習。31スイングで3本の柵越えと、広角への鋭い打球で快音を響かせた。

 「全ての球がいい球なので、失投を逃さずしっかりと打てる準備をするだけです」

 初戦で対戦することが有力な千賀攻略への思い。最速161キロの直球に、お化けフォークと評される落差の大きい決め球の難敵右腕だ。昨年のシリーズ初戦でも7回3安打で1点のみ。4連敗の流れをつくられた。

 過去レギュラーシーズンの対戦成績では坂本が6打数無安打、岡本も3打数無安打など、主力打者が軒並み苦戦。一方で、丸は昨年の交流戦で3打数3安打1本塁打など、通算7打数4安打の打率・571と、打ち込んでいる。日本シリーズでは広島時代を含めて5打数無安打だが、突破口になるのはこの男しかいない。

 日本一への思いは人一倍だ。広島時代からリーグ5連覇を果たし、日本シリーズ進出は今回が4度目となるが、まだ日本一はない。4連敗した昨季は帰りの車中で涙。今季の優勝会見では「選手の誰よりも日本一に飢えていると思う。前面に気持ちを出して5度目の正直じゃないですけれど、獲れたらいいなと思います」と強い思いを口にした。前日はナインとともに球速160キロの超高速マシンで目慣らし。攻略のイメージを膨らませた。

 チームはきょう18日に、大阪入り。使用できない東京ドームの代替本拠地となる、京セラドームでの初日の練習は超異例の完全非公開で行う予定だ。「チームが勝てるようにしっかりと、いい準備をしていきたいと思います」。悲願に向け、丸が頂上決戦でチームをけん引する。(青森 正宣)

 ▽昨年日本シリーズでの巨人打線対ソフトバンク・千賀 19年10月19日の第1戦。千賀に対し、2回に阿部が先制ソロを放つも、6回まではその1安打のみ。7回2死からゲレーロと田中俊の連打で二、三塁の好機をつくったが、代打・重信が見逃し三振。7回3安打で1点に抑えられ、5三振を奪われ、試合も2―7で敗れた。

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