牛島和彦氏 三浦新監督は熱い男「番長流のハートと技術を伝授してほしい」

[ 2020年11月18日 05:30 ]

06年、勝利投手となり牛島和彦監督(左)とガッチリ握手する三浦
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 【スポニチ本紙評論家・牛島和彦氏が見たDeNA・三浦新監督】大輔は熱い男だ。私が横浜監督を務めた05、06年も投手陣の、そしてチームの中心で活躍をしてくれた。05年は最優秀防御率に最多奪三振。黙々と練習をして、チームのために一人で投げ切るとの決意を抱いてマウンドに上がる。そんな熱い思いを監督として、選手に伝えていってほしい。

 私が指揮官だった2年間とも、開幕投手は大輔に任せた。2月1日、キャンプ初日の朝に彼のホテルの部屋に行って通達した。「頼むぞ」「はい」。短い言葉でも以心伝心で思いは伝わる。元々多くを語るタイプではないが、曲がったことが嫌いな熱く、真っすぐな男。私が「投げてほしい」などと言わなくても05年が10、06年が9完投。リリーフ陣を休ませられるし、本当に助けられた。

 DeNAは打線の破壊力はリーグ屈指。三浦監督には投手陣を整備し直して、バランスのいいチームに仕上げてほしい。先発陣は若く、可能性のある駒がそろっている。大輔は気持ちを込めて一球一球を投げる投手だった。そんな番長流のハートと技術を伝授してほしいと思う。

 前任のラミレス監督同様に、大輔もファンを凄く大切にしてきた。ぜひ三浦監督にもファンに喜んでもらえる野球をしてほしい。私もその一人として非常に楽しみにしている。

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