ソフトB・グラシアル 連続MVPより“フォア・ザ・チーム”「貢献しか考えていない」

[ 2020年11月18日 05:30 ]

三塁の守備練習に取り組むグラシアル(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは17日、巨人との日本シリーズ(21日開幕)へ向けた全体練習をペイペイドームで行った。昨年の日本シリーズで4戦3発と大暴れし、MVPを獲得したジュリスベル・グラシアル内野手(35)も打撃練習で快音を連発した。史上初の外国人2年連続シリーズMVPへの期待も高まるが、フォア・ザ・チームを強調。無欲の大砲が4年連続日本一へ鷹を導く。

 かつて福岡県を本拠地とした西鉄ライオンズの名右腕、稲尾和久は1958年の日本シリーズで巨人相手に7試合中の6試合に登板。4完投でチームを日本一に導いた。獅子奮迅の活躍に「神様、仏様、稲尾様」と大賛辞を表す造語が生まれた。一方、昨季のシリーズで巨人を倒しMVPに輝いたグラシアルも「神様、仏様、グラ様」と“稲尾級”に称えたくなる活躍だった。

 第1戦で山口から逆転2ラン。3戦目は高橋から同点ソロ。第4戦では先発菅野から先制3ラン。4戦3発、7打点、打率・375。4連勝締めの原動力となった。

 今年の日本シリーズも、相手は昨年カモにした巨人だけに“グラ様”再現の期待が高まる。だが右の大砲は無欲。あくまでフォア・ザ・チームに徹し、日本一を手土産に母国で静養したいらしい。

 「早く終わって、キューバに帰りたいです。もちろん(MVPは)まったく考えていない。とにかく一戦一戦を全力でチームのために貢献することしか考えていない」と、MVPよりも日本一を最優先するつもりだ。

 この日の打撃練習では2つのケージで72スイング。第1戦に先発が予想される巨人・菅野と同じ右投手の打席では32球中12球、外角球を見逃し続けて内寄り直球を左中間と左翼席へ、ともに3本ずつライナーで放り込んだ。「全て一緒です」と昨季と調整、打ち方は変えず。パンチ力も変わらない。「(巨人全体の)イメージはあるが今年は今年。どういうふうに戦うかは始まってみないと分からない」と冷静だ。
 2年連続MVPとなれば投手では1986、87年の工藤監督(西武)、野手では69、70年の長嶋氏(巨人)以来。外国人選手では初めてとなるが、指揮官はグラシアルのチーム一丸指向に同意している。

 「シリーズ男や逆シリーズ男と言われたり、(シリーズ男をお膳立てする)そういう人をつくるラッキーボーイがいたりということもある。でも僕らからすると、そういう人間をつくらないように(したい)。うまく、どうやってつなげていくかが大事」。つながり、団結重視。とはいえ、ここぞのグラ様の勝負強さからは、やはり目が離せない。

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