日本ハム・中田 250号王手弾も…借金生活逆戻り 栗山監督 救援陣被弾に「後悔はない」

[ 2020年9月5日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム2-6西武 ( 2020年9月4日    札幌D )

<日・西>4回無死、本塁打を放った日本ハム・中田(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは9回に西武守護神・増田を攻め立て、本塁打が出れば同点の2死満塁を演出。そして長打力のあるビヤヌエバを迎えたが、最後は空振り三振に倒れ、札幌ドームがため息に包まれた。打線は相手の6安打を上回る11安打を放ちながら13残塁。栗山監督は「選手が諦めないでいい形で好機をつくれたのに何とかしたかった。好機が少なくても一発で決められた方がいい」と悔しがった。

 先発・杉浦が2回までに3失点する苦しい立ち上がり。反撃ののろしを上げたのが本塁打、打点リーグトップの中田だった。4回に右腕ニールの外角チェンジアップに対し、バットのヘッドを走らせて中堅左へ打ち上げると、観客席最前列に飛び込む23号ソロ。「打った瞬間はスタンドまで届かないかなと思ったので、一生懸命走りました」という自身も驚きの一発で通算250号に王手をかけた。

 6回はビヤヌエバの適時内野安打で1点差としたが、7回に2番手・堀がピンチを招き、救援した3番手・井口が山川に3ランを被弾。それでも栗山監督は「(守護神の秋吉不在で)いい場面で投げられるのはチャンス。そこで誰かが出てこないと優勝しないので。彼らが抑えると思ってやっている。(起用した)後悔はない」と若い救援陣へ奮起を促した。

 前夜の勝利で勝率5割に復帰したが、わずか1日で借金生活に逆戻り。栗山監督は「ここから一つ一つが重くなっていくので、断ち切れるようにやっていく」と、5日の一戦へ気持ちを切り替えていた。(東尾 洋樹)

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