橿原学院コールド快勝 背番号10・吉田が7回1安打完封、天理へのリベンジ誓う「やり返したい」

[ 2020年9月5日 21:36 ]

令和2年度秋季近畿地区高等学校野球大会奈良県予選2回戦   橿原学院7―0生駒(7回コールド) ( 2020年9月5日    佐藤薬品スタジアム )

7回を投げて1安打完封勝利をおさめた橿原学院先発・吉田陽斗(2年)
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 背番号10が快投でチームを勢いづけた。橿原学院先発・吉田陽斗(はると=2年)が7回を完封。被安打も6回無死からの1本に抑えるなど、3四球を出しても要所を締めて勝利をつかんだ。

 「6割くらいの力でいこうと思った。全体的に思いきって投げられたボールはないけど、自分の投球はできた」

 炎天下のマウンドを涼しげに務め上げた。5回まで無安打。ノーヒットノーランも見えてくるような好内容だったが「全然意識してなかった。知りませんでした…。気づいたら1本打たれていました」と、照れたように頭をかく。初安打を打たれても乱れることなく、自らのペースを最後まで守り抜いた。

 今大会の目標は先輩たちを超えること。淡々とした口調は自然と熱を帯びた。

 「去年の秋季大会2回戦で天理に負けたんです。だから先輩のためにも、絶対に決勝まで行きたい。天理にやられているので、やり返したいです」

 今夏独自代替大会で優勝し、甲子園交流試合にも出場した強豪の名を口にする。1メートル93の長身右腕・達孝太投手(2年)など、すでに全国区の同級生たちに向かっていく構えだ。天理と対戦するためには決勝戦進出が絶対条件。それまでには数々の強敵が待ち受ける。

 「奈良大付、智弁学園を倒したい」

 これ以上ないスタートを切った。先輩のリベンジに燃える右腕が、険しい道のりを切り開いていく。

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2020年9月5日のニュース