猛虎の「糸・糸」　結びつけば強い　糸原が10試合連続安打なら、糸井は目覚めの適時二塁打で

セ・リーグ   阪神8－3中日 （ 2020年7月18日    甲子園 ）

＜神・中（5）＞5回1死一、三塁、糸井は右越えに2点適時二塁打を放つ（撮影・北條　貴史）
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　阪神の“糸糸コンビ”の快音が効果的に得点を生み出した。まずは前夜のヒーロー糸原が、好調ぶりを見せつけた。3回、1点を先制した直後の2死二塁で初球を狙い打ちし、右中間を破る適時二塁打で追加点を叩き出した。

　「初球から思い切りいこうと思っていたので。浜風がなかったら入っていたかな（笑い）。良いタイムリーになって良かった」

　自己最長を更新する10試合連続安打の主将は、運も味方につけた。5回1死二、三塁で巡ってきた第3打席はフォークを引っかけ二ゴロも阿部の本塁送球が野選に。本塁セーフに対する中日のリクエストも覆らず、4点目をもぎ取った。

　“相方”に触発されたのか、続く糸井も一振りで仕事を果たした。佐藤の145キロ直球を捉えて右中間へ2点適時二塁打。直近3試合では9打数1安打、この日も2打席凡退と停滞気味の背番号7の目覚めのスイングでこの回6得点のビッグイニングを演出した。

　前日も今季初の3安打で連日のお立ち台に上がった背番号33。好調なチームに伴走するように状態を上げており「自分の仕事を全うするだけ。毎試合、必死にやっている」と力強くうなずいた。

　18日に島根県夏季野球大会で母校・開星がコールド勝ちし、恩師の野々村監督が8年ぶりの復帰初戦を飾った。「（携帯で）見ていたので、勝って良かった。あの子（後輩）たちも悔しい思いをしてると思う。僕はそのグラウンドでできていることに感謝して」。聖地での躍動は使命でもある。　（遠藤　礼）