「がんばろう神戸」での優勝から25年…オリックス・田口壮コーチ、コロナ禍の今季は「プロ野球全体で」

[ 2020年5月29日 22:09 ]

1995年9月26日、グリーンスタジアム神戸での優勝報告会で場内一周する田口(右から3人目)、イチロー(左)らオリックスの選手たち
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 NHK・BS1で29日午後7時から「あの試合をもう一度!スポーツ名勝負『1995オリックス “がんばろう神戸”』」と題して1995年5月3日のオリックス―ダイエー戦(グリーンスタジアム神戸)が170分間に渡って放送された。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて延期となった今季のプロ野球開幕を待ちわびるファンに向けた特別企画。待望の開幕日も6月19日に決まり、練習後にリモート出演したオリックスの田口壮野手総合兼打撃コーチ(50)はオープニングで「何となく(開幕日が)決まったというだけで明る~い気持ちになりますよね」と笑顔。1995年1月17日の阪神大震災発生後「がんばろう神戸」を合言葉に戦い、2005年12月に70歳で亡くなった仰木彬監督の就任2年目で優勝したこの年のシーズンについて「あの時は本当に神戸のファンの方たちを喜ばそうと。復興のシンボルとなるべく何とか優勝しようという気持ちだけでやってましたね」と振り返った。

 さらに震災から3カ月半後のこの試合映像を見て「満員のお客さんで。本当に震災があったと思えないようなグラウンド、球場の状況なんで…」と回想し「この時にはもうこんな感じだったんだ…必死になって戦ってたよなあっていうのが蘇ってきますよね…」としみじみ語った。

 この試合に「3番・中堅」で先発出場した田口は2―2で迎えた延長11回裏、1死満塁(走者は三塁から三輪、イチロー、福良)の場面で初球を左前へサヨナラ打。オリックスはこの勝利を足掛かりに、前身の阪急時代以来11年ぶりとなる優勝をつかんだ。

 先制打に続くサヨナラ打で3時間37分の熱戦に決着をつけた田口はお立ち台で「前にフォークボールで三振してましたのでね、高い球だけ狙ってましたんで。ちょうど来ましたからね」と冷静に振り返り「これをどんどん足場にして連勝を続けていきたい」とキッパリ。試合の再放送部分を終え、再びユニホーム姿でリモート出演した田口コーチはスタジオの森中直樹アナウンサー(64)から「素晴らしいサヨナラヒットでしたね」と声をかけられると「ありがとうございます。懐かしいですね」と照れ笑い。「こういうゲームを取ったということによって少しずつチームは勢いづいてきますし、少~しずつここから乗ってきたっていう記憶はありますね」と優勝へのターニングポイントとなったこの試合を振り返った。

 そして、「阪神大震災は阪神間のことでしたけど、今回はコロナということで全国の話なので、これはプロ野球全体で盛り上げて何とかしていい話題を…やっぱり野球があって良かったな、楽しいなって思っていただけるようなシーズンにしたいですよね」とコメント。最後にプロ野球ファンへメッセージを求められると「6月19日からプロ野球スタートします。皆さんに素晴らしいゲームを見せられるように今、選手たちは着々と準備をしてますんで、もうしばらくの間です。楽しみに待っていただいて、最初は無観客になると思いますけども、みんなの気持ち、選手もそうですし、ファンの気持ちも一気に爆発させましょう」と当初から3カ月遅れでようやく始まる今季へ向け、笑顔で力強い言葉を口にしていた。

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