広島 1カ月ぶり3勤1休!会沢 ユニホーム&レガース着用「全然違います」

[ 2020年5月18日 05:30 ]

レガースとヘルメットを着用して練習する広島の会沢
Photo By スポニチ

 止まっていた時計が動き始めた。広島は17日、4班に分けて1勤1休で実施していた自主練習を、1カ月ぶりに「3勤1休」でAB2班の分離練習に戻した。広島県内の緊急事態宣言が14日に解除されたためで、会沢翼捕手(32)はレガースとヘルメットを着用し、“その日”を見据えて汗を流した。21日にも全体練習を再開する予定だ。

 午前9時30分、10人のA班野手が約1カ月ぶりのユニホーム姿で本拠地グラウンドに集った。4月17日以来の「3勤1休練習」再開。佐々岡監督は、屋内で汗を流すA班投手の持ち場を離れ、野手陣に「一日一日を大事に集中してやっていこう」と声を掛けた。
 新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言解除を受け、一つ上がった練習のギア。格好に表れたのが会沢だ。レガース、ヘルメット着用でキャッチボールを終えると、そのままローテーションの内外野ノックに入った。

 「徐々にやらないといけない作業。慣らすというよりも思い出させる。(レガースの有無で)全然違います。脚も重くなるしね」

 気温25度。脚を動かして打球を追い、ヘルメットを付けた頭部からは幾筋もの汗が滴り落ちる。「一番は体のことを考えて。もう20代じゃないので、急にやると…ね」。32歳。死球禍による頸部(けいぶ)などへの影響を考慮したものだった。

 投手と野手が午前、午後に分かれていた1勤1休の自主練習。この日は実現しなかったが、状況が許せば投球を受けることも可能になる。A班投手の状態は既にブルペン捕手に確認済み。「徐々に」投手陣とコミュニケーションを取る意向だ。

 チームは休み明けの21日にも全体練習に移行する予定。シート打撃など実戦形式の練習が可能になり、月末には2試合の紅白戦を計画する。午後のB班も視察した指揮官は、帰途に就く際「野手は1カ月以上、投手の球を打っていない。実際の投球を打ってどうか」と先を見据える。

 6月後半を目標にすることで一致している公式戦の開幕。最短19日、同じ金曜日の26日も候補に挙がり、次回22日の12球団代表者会議が注目される。

 「一日一日をムダに過ごすことがないように、考えながらここまでやってきた。日程が見えたら、また変わってくると思う。その日に合わせ、やるべきことをやっていきたい」

 表情を引き締める正捕手。球音が戻るその日に向け、少しずつ確実に前進する。(江尾 卓也)

続きを表示

2020年5月18日のニュース