花咲徳栄・岩井監督 夏の甲子園中止濃厚も努力続ける必要性強調「未来見て」

[ 2020年5月18日 05:30 ]

花咲徳栄の岩井監督
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 夏の甲子園が中止へ向けて検討される中、17年夏に全国制覇を果たした埼玉・花咲徳栄の岩井隆監督(50)が本紙の電話取材に応じ「未来を見られる強い選手であってほしい」と訴えた。最終決定を想定しつつも、努力を続ける必要性を強調し「(中止となれば)何日かは力が抜けるだろうけど、高野連の先生方は私たちの知らないところで努力してくれている。だから選手がやらなくていい理由はない」と続けた。

 各地方高野連は地方大会を独自に開催できる道筋を模索し、埼玉県高野連は練習自粛による体力面を考慮して7イニング制の導入も検討。出場予定だったセンバツ中止決定後の3月19日には、手づくりの模擬開会式を開催した岩井監督は「3年生には練習の成果を発揮する場をつくってあげたい」と話した。

 最後の夏に全力を尽くして区切りを付けた後には、それぞれの進路へ背中を押す。「元々、3年には“一番大事なことは甲子園ではない。進路決定”と言ってます。勉学に集中できず全て終わってしまってほしくない」。苦境も乗り越えるだけの強さも培ってきた。

 6年連続の夏の甲子園出場への道は閉ざされても、全ての未来が消えるわけではない。「この世代は最近にない苦しい経験を味わったけど、後ろ向きにはなってほしくない」と言葉に力を込めた。(伊藤 幸男)

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2020年5月18日のニュース