阪神・西純 決め球スライダーは“ダル型”だった!投げ方同じ「知ってからは映像見て参考に」

[ 2020年5月11日 05:00 ]

阪神・西純矢
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 阪神のドラフト1位・西純矢投手(18)が10日、野球アナリストで知られる「お股ニキ」の最新著書『ピッチングデザイン』(集英社)で投球を研究していることを明かした。鳴尾浜の球団施設で自主練習後球団広報を通じて報道陣に対応。同書からスライダーの投げ方がカブス・ダルビッシュと同タイプだったことを発見するなど試合のない日々をプラスに捉え、技術向上を期した。

 多岐にわたるデータ分析と鋭い視点から野球を分析する“プロウト(プロの素人)”評論家として知られる「お股ニキ」の著書は、ダルビッシュやソフトバンク・千賀など球界内でも幅広い支持を得ている。阪神でも高橋や岩崎など多くの愛読者がいる中、西純も例外ではなかった。

 「変化球の回転や使い方など詳しく書いているので、それを意識しながら練習しています」

 練習時間が限られて寮の自室で過ごす時間が増える中、手に取ったのは今年3月9日に発売された同氏の最新著書『ピッチングデザイン』(集英社)。「NPB・MLBの一流投手を分析し、“勝てる投手”の神髄に迫る」とうたい、本質論や配球論など全6章に分けて投球を分析した内容で、特に変化球論で新発見があった。

 「スライダーの理論で、“中指ひねり型”と“人さし指ひねり型”の2つの種類があって、自分は中指ひねり型でダルビッシュさんのスライダーと一緒のタイプだと分かった」

 決め球の一つでもあるスライダーの投げ方が、MLBでも一級品と称されるダルビッシュと同じ系統だった。「それを知ってからはダルビッシュさんのスライダーの映像を見て参考にしています」。加えて以前から憧れの存在で、「お股ニキ」からも目指す完成形として示されたツインズ・前田の公式YouTube動画も参考にフォーム改良などに努めてきた。

 「緊急事態宣言が延長されて先が見えない日々が続いていますが、今しかできないことがたくさんあると思う。ウエートトレーニングの重量であったり、細かいトレーニングも丁寧に取り組めると考え、プラスに捉えています」

 プロ選手として初めて母の日を迎え、改めて母・美江さん(45)の存在を思った。「高校生の時から寮生活を始めて、母親への感謝の気持ちは常日頃から持っています。練習試合や公式戦の時、片道2時間半もかけて試合を見に来てくれたりして、すごくありがたみを感じていました」。高校1年時に父・雅和さんを病で亡くしてから女手一つで2人の息子を育ててくれた母に活躍する勇姿を届けたい。(阪井 日向)

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