【球界にメッセージ】有藤通世氏 最高のプレーのため準備期間しっかり

[ 2020年5月11日 08:00 ]

有藤通世氏
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 プロ野球はようやく開幕に光が差し込んできそうなところまで来た。うれしい半面、コロナウイルスの感染防止で練習自粛を余儀なくされている選手たちは大変だろう。開幕すればプロとしての技術が求められる。だけど彼らは2月のキャンプから満足にチーム練習もできていないのだ。どんな勝負になるのか想像もつかない。選手のコンディションも把握できない監督、コーチもまた大変だろう。

 12球団がどう考えているか分からないが、開幕するのなら最低10試合はオープン戦、練習試合の機会を与えてほしい。日程消化を優先したいだろうが、プロ野球選手だって生身の人間だ。いきなり真剣勝負では故障の危険も増える。何より、ファンに高いレベルのプレーを見せられない。

 始まってしまえば20連戦でもダブルヘッダーでも選手はやれる。待ちに待った開幕だが、グラウンドでミス連発では話にならない。準備期間はしっかり取ってもらいたい。 (スポニチ本紙評論家)

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2020年5月11日のニュース