プロ野球&Jリーグ 開幕日程決定は困難 専門家チーム「再流行のリスク」指摘

[ 2020年5月11日 13:15 ]

<第7回新型コロナウイルス対策会議記者会見>「Zoom」で会見を行ったNPBの斉藤惇コミッショナー

 プロ野球とJリーグが合同設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第7回が11日、オンライン会議で行われた。専門家チームからは、緊急事態宣言が全国で5月末まで延長された現状況下では開幕、再開の日付けを決めることは難しい、と提言を受けた。

 プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「まだ予断を許さない状況。本日この時点で開幕の日付けを確定するのは難しいのではないか、とご意見をたまわりました。2週間ぐらいずれて発症する特性がある。今回一部の県において緩和もなされた。この結果が20日過ぎから31日に向かい出てくる。それが今後、我々の決定に大きく影響するという話をうかがった」と説明した。

 Jリーグの村井満チェアマンは「今日は再開日程は具体的に協議していない。選手を守るため、移動について、そして検査態勢の議論がございました」と話した。

 専門家チームの座長を務める賀来満夫氏は、世界的にも一部で傾向がうかがえる「再流行のリスク」を指摘した。「再流行のリスクを念頭に置いた対応が必要。(緊急事態宣言が)解除された後の、健康管理や移動のリスクを考慮したガイダンスを作成していく」と今後の方針を示した。

 プロ野球は最短で6月19日の開幕を目指し、これまでも慎重に議論を重ねてきた。11日午後には理事会、実行委員会、12球団代表者会議を行う。またあす12日には臨時のオーナー会議を予定している。会議は全てオンラインで行われる。

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