大リーグのドラフトが大幅に縮小 指名は5巡目まで 昨年の8分の1にカット

[ 2020年5月9日 09:07 ]

ドラフトの指を5巡目までに短縮する方針を固めた大リーグのマンフレッド・コミッショナー(AP)
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 7月に予定されている大リーグの今年度のドラフトの指名巡が、昨年までの8分の1にカットされることになった。AP通信がリーグ関係者の話として報じたもので、全30球団が指名できるのは5巡目まで。昨年までは40巡目までに計1217人が指名されたが(契約したのは960人)が、新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となっている今季は160人のみの“少数精鋭指名”となる。

 大リーグ側は3月26日に、選手会側とすでにドラフト縮小について合意を取り付けており、これを実行に移した形。削減されるサイン時ボーナス(契約金)の総額は2957万8100ドル(約31億6000万円)に達すると報じられている。

 AP通信によれば、ドラフト指名を受けて昨季メジャーでプレーしたのは1082人。1~5巡目の指名選手は589人(1巡目指名は180人)で、今年消滅する6~10巡目は204人、11~15巡目は102人、16~20巡目は63人、21~30巡目は74人、31~50巡目は50人となっている。下位指名であってもメジャーでプレーしている選手は多いが、今季の指名は5巡目まで。これにより高卒選手はこれまで以上に大学でプレーすることを選択すると見られている。

 大リーグのドラフト指名はかつて無制限だったが、1998年に50巡目、2012年に40巡目までに制限。今季は特例で来季は20巡目までとなっている。

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2020年5月9日のニュース