阪神・糸井 手術の左足首は「150%」 最高の日々が戻るよう願掛けし「3150(最高)Tシャツ」着用

[ 2020年5月8日 05:30 ]

甲子園球場で打撃練習をおこなう糸井(阪神タイガース提供)
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 阪神・糸井嘉男外野手(38)が7日、甲子園施設で自主練習後にオンライン取材に初登場し、久々の“糸井節”で開幕を待ち望む心境を明かした。ボクシング亀田3兄弟の父・史郎氏(54)がプロデュースした「3150(最高)Tシャツ」を着用して「最高の日々」が戻ることを願い、昨年10月に手術した左足首についても全快を強調した。

 まだ開幕は見えなくても、糸井は気持ち高ぶらせた。胸元に3150の数字を印字したTシャツを着用。亀田史郎氏プロデュースのもので「サ(3)イ(1)コ(5)ー(0)」と読ませ、新型コロナウイルスの早期終息と本拠地・甲子園での躍動を心待ちにした。

 「最高の日々が戻るように…と願いを込めて。まずは今までの日常に戻って、試合ができることを信じている。みんなの前で感動を与えられるようなプレーができるように。早くここ(甲子園)で暴れたいなと思います」

 先月15日の自主練習再開後、初めて甲子園球場のグラウンドでフリー打撃に取り組んだ。30スイングで柵越えは3本。「気候も一番いい時期ですし、天候もめちゃくちゃいいので、改めてスゴくいい球場だな…と思います」。本拠地で久々の感触を確かめた。

 左足首の状態を問われた際にはTシャツの「3」を手で隠して「150(%)です!」と万全を強調するなど表情も明るい。3月21日のヤクルト戦を最後に実戦を遠ざかり、“再始動”からの約3週間は甲子園施設内でのウエートトレーニングが中心。「練習もできない、家に待機という経験が長期間なかったので、今までキャンプで作ってきたものはリセットされてしまった」。一度降りた階段を再び上がり、「今だから言えますけど…」と打ち明けた。

 「手術でメスを入れているので、不安というのも、かなりありました。(開幕が)遅れたのが良かったとは思わないですけど、プラスには捉えています」

 今春初実戦だった2月23日の広島戦後は「99・8%」と表現した左足首の状態に少なからず懸念を持っていたという。練習試合が中断されるまで実戦9試合で打率・250(20打数5安打)、本塁打と打点はなかった。当初通り3月20日開幕なら、手探りのスタートになっていたかもしれない。コロナ禍とはいえ、猶予時間が生まれたことで回復は後押しされた。

 いまも練習時間は限られても「調子はスゴくいい」と手応えをにじませた。ファンと共有する“最幸”の瞬間を信じ、未知の開幕を思った。(長谷川 凡記)

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2020年5月8日のニュース