近大のスラッガー・佐藤 二岡先輩超え目指す!できることは少ないが「この時間を大事に」

[ 2020年5月3日 05:30 ]

ドラフト候補生 何しTEL

近大の佐藤
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響はアマチュア野球界にも大きな影を落としている。選抜高校野球大会の中止に始まり、社会人野球の日本選手権も中止が決定。大学野球の春季リーグ戦も全国的に延期、期間短縮などの措置が打ち出されている。プロへのアピールの場を閉ざされているドラフト候補たちは「今」何を思い、どうしているのか……を電話で聞いた。第1回はパワフルな打撃と驚異的な飛距離が持ち味で、1位候補と目される近大・佐藤輝明内野手(21)。随時掲載する。

 近大は4月2日の練習を最後にチームの活動停止を決定。施設使用も禁止となったため、佐藤は奈良県生駒市にある寮から兵庫県西宮市内の自宅に戻っている。

 「できることはどうしても限りがありますね。今は家の中で筋トレをやって(バドミントンの)羽根打ち程度です。外では家の前での素振りや(弟との)キャッチボールで、硬球はもうずいぶん打っていません。打ちたい気持ちは、すごいあるのですが、こればかりは……」

 豪快なスイングから繰り出す驚異的な飛距離のみならず、走攻守3拍子揃った大学球界屈指の好打者。打率・188と不本意な成績で終えた昨秋の反省をもとに、2月の和歌山・田辺キャンプでは一心不乱にバットを振り込んだ。

 「少し意識を変え、感覚をつかみつつあったんです。フォームというか自然に、より自分のスイングに集中するという意識。バットを寝かせ気味にして、出しやすくという感じで。(投球を)呼び込むというか」

 リーグ戦に向けての手応えを得て、オープン戦で結果も出した。その矢先の活動停止。今は、軽く体を動かす以外に外出はしていない。ただ、発想の転換で、不自由な日常を有意義なものへと変えている。

 「暇と言えば暇ですが、家族と長い時間を過ごすこともこの先、あまりないと思うので、この時間を大事にしています」

 現状、関西学生野球連盟は6月6日のリーグ戦開幕を目指しており、方式は1回戦総当たり制が濃厚。佐藤はリーグ通算11本塁打で、大学の先輩にあたる近大・二岡智宏(現巨人3軍総合コーチ)が持つリーグ最多13本塁打(82年の新リーグ以降)まで「2」。通算79安打で100安打も視界に入っており、記録の観点から言えば、試合数の減少は不利に働く。

 「僕にコントロールできることではないので、やれる範囲でやるしかないですね。ただ、そこで打てば評価にもつながる。記録も、試合が少ない中で達成できれば、より価値があるかなと思います」

 日常が戻るまでは、今できることに専念する。グラウンドで思い切り躍動できる日に備えて――。(櫻井 克也)

 ▽佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年(平11)3月13日生まれ、兵庫県西宮市出身の21歳。甲東小1年から「甲東ブルーサンダース」で野球を始め、甲陵中では軟式野球部に所属。仁川学院では高校通算20本塁打を誇り注目されたが、甲子園出場なし。近大では1年春からリーグ戦に出場し2年春秋、3年春にベストナイン、2年秋にはMVPに選ばれた。50メートル走6秒0、遠投100メートル。1メートル87、92キロ。右投げ左打ち。

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